【速報】業法違反で逮捕の二人は永原大任町長の身内と幼馴染の同級生|汚れた土着権力(15)
28日、大任町の建設会社「ユウセイ」の代表を務める長藤優太容疑者(30)と職業不詳で行政書士の資格を持つ崎山敬史容疑者(72)が、建設業法違反の疑いで福岡県警に逮捕された。二人は、独裁的な行政手法で田川地域を牛耳る永原譲二大任町長と極めて近く、その庇護下にあると言っても過言ではない存在。永原氏周辺に漂う疑惑の闇の一端が表面化した形だ。
■永原町長の身内、2度目の逮捕
二人の逮捕容疑は、2023年にユウセイが福岡県に対して一般建設業の許可を申請した際、崎山容疑者が勤務実態のない常勤役員と専任技術者の氏名を記載した虚偽の「常勤役員等証明書」及び「専任技術者証明書」を作成して提出し、県から許可を受けたというもの。ユウセイは、いわゆる「名義貸し」による許可を受け、建設業を続けていたことになる。長藤容疑者は昨年来2度目の逮捕となった。
同容疑者は昨年6月、大任町長選挙を巡る公職選挙法違反事件で、永原町長陣営の運動員として複数の有権者を買収。県警二課に逮捕されて略式起訴され、罰金50万円の支払い命令を受けていた(既報1・既報2)。
長藤容疑者は、永原氏の腹違いの弟・永原譲二郎氏と叔父・甥の関係。ここ数年永原町長が最も目をかけてきた人物で、個人事業主として創業した2021年(令和3年)からいきなり大任町の発注工事を受注しはじめ、株式会社になった翌年からはさらに大きく実績を伸ばしていた。同社が2021年3月から昨年3月までに受注した大任町発注工事は26件・落札金額4億451万円で、平均落札率は96.56%という高率となっている。

ユウセイは、大任町発注工事とは別に、永原町長が管理者としてトップを務める田川地区消防組合が整備を進めてきた「田川地区・中間市消防指令センター新庁舎建設工事」の土木工事も請け負っていたことが分かっている。


長藤容疑者が、永原町長にとって特別な存在であることは明らかだ。町長は2024年8月、同町教育委員会が教育目的でフィリピンのセブ島に中学生を派遣した際、実弟である永原譲二郎氏と長藤容疑者を同行。ハンターの調べで、セブ島行きが「公費出張」ではなく「業者を伴う私的な旅行」だったことも分かっている(→既報3)。
■共犯は町長の同級生で「ダミー業者」の夫
長藤容疑者と共に逮捕された崎山容疑者は永原町長の幼馴染で同級生。行政書士の有資格者で、立件された虚偽申請の頃には行政書士会に所属していたが、現在は退会している。県警発表では「職業不詳」となっているが、同容疑者が本業としているのは、おそらく建設業、しかも施工能力のない「ダミー業者」の実質支配者とみられている。崎山容疑者がそのダミー業者代表の“夫”だからだ。
これまでハンターが厳しく追及してきたのは、ダミー業者や町長の側近業者を中心とした大任町発注工事を巡る組織的な官製談合疑惑。崎山容疑者の妻が代表を務める「白土建設」は未登記の個人商店ながら、大任町から多くの工事を受注してきており、2019年4月から昨年1月までに22件計約3億7,500万円(平均落札率96.13%)もの工事を請負っていたことが分かっている。
施工能力がないのだから、仕事はもちろん“一括丸投げ”。これも建設業法違反であり、営業停止など行政処分の対象となる可能性がある。
同法違反で逮捕された長藤・崎山両容疑者の事実上の後ろ盾とみられているのは、利権まみれとなった田川地域における最大権力者である永原大任町長。事件の今後に注目が集まりそうだ。
(中願寺純則)















