福岡県議会の歴代議長・副議長が就任にあたって所属会派の幹部に現金を支払っていたとされる問題で、古巣の自民党を「カツアゲ」「みかじめ料」などと罵倒した吉松源昭元議長の政党支部が、同僚県議の吉田健一朗氏から5年で計2,300万円に上る寄附を受けていたことが分かった。「上納」と言わざるを得ない形だ。
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上納の開始時期は吉田県議が初当選した令和元年(2019年)で、この年は「自由民主党福岡県粕屋郡第一支部」(以後、「第一支部」)に300万円を寄附。翌年から令和5年(2023年)までは年400万円ずつ計1,900万円を同支部に、6年(2024年)は、第一支部と同じ住所地にある「自由民主党粕屋支部」にやはり400万円が寄附されていた。吉田県議から吉松氏側への資金提供は総計2,300万円に上る。
吉田県議は初当選時の県議選で吉松氏の強力な支援を受けていたとされ、その謝礼の意味があった可能性がある。下は、公開されている政治資金収支報告書の令和4年分、5年分、令和6年分の該当部分である。



寄附者の正体を隠したかったのか、政治資金収支報告書に記載された吉田氏の職業は「県議会議員」ではなく「自営業」。ただし、併記された住所地は吉田議員の自宅だった。
政党及び政党支部以外の政治団体への寄附金は一団体につき年間150万円が上限。自民支部への吉田議員からの寄附金は時日を置かずに別の政治団体に移されており、いったん年間上限2,000万円の政党支部に入金処理した形にして、入・出金の実態を糊塗した疑いがある。
議長就任を前に多額の現金を要求され、やむなく支払ったとして古巣の自民党県議団を「カツアゲ」「みかじめ料」などと罵倒した吉松氏。しかし、自身が受けた後輩議員からの寄附はどう見ても「上納」である。正義の告発者としてヒーロー扱いされている吉松氏自身に、ブーメランが飛んできた格好だ。
15日、電話取材に応じた吉松氏は、ハンターが“上納金ではないか”と指摘した吉田県議からの寄附の趣旨について、「私から話してもいいが、その趣旨は吉田さん本人に聞いてもらった方がいい」として明確な答えを避けた。
吉田県議の携帯や事務所には何度も電話しているがまったく反応なし。自宅や事務所はいつも無人で、連絡が取れない状況が続いている。
「上納金」の問題だけでも吉松氏の告発姿勢に疑念が生じる状況だが、同氏側が常識では考えられない政治資金処理を行っていることも分かっており、その点については次の配信記事で詳細を報じる。
(中願寺純則)
















