これまで高支持率を背景に政権運営をしてきた高市早苗首相だが、報道各社が直近に行なった世論調査の数字は軒並み急落、永田町がざわつき始めた。
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【朝日新聞】7月17日と18日の調査。(*以下、カッコ内は6月の調査)
・支持する :53%(60)で7%ダウン
・支持しない:35%(27)で5%アップ【毎日新聞】7月18日と19日
・支持する :41%(51)で10%ダウン
・支持しない:44%(35)で11%アップ【時事通信】7月10日~13日
・支持 :49.0%(54.3)で5.3%ダウン
・不支持:25.2%(22.2)で3%アップ
どの調査も2025年10月の高市政権発足後、最も低い支持率となっている。
6月から7月にかけての政権支持率に関わることといえば、「サナエトークン」や「中傷動画」などのスキャンダル、物価高対策などが浮かぶのだが、冒頭のコメントにもあるように最大の要因とみられているのは、国民の声を無視して強行された皇室典範改正だ。(⇒参照記事)
皇室典範改正が急がれたのは、皇族数の減少を受けてのこと。衆参の各党が集まって協議した『立法府の総意』は、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える」というものだった。
しかし高市内閣は、それをもとにしたはずの政府案に“総意”になかった「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えた場合、男子が生まれると皇位継承権を有する」という項目を加えて国会に提出。「男系男子」のみが天皇になれるとする改正案を国会で可決させ、野党からは「だまし討ちにあった」と激しい批判が出た。
だが、国民の怒りはそれを超えていた。複数の世論調査では、愛子さま人気もあって、女性天皇を容認する声が圧倒的に多いのだ。毎日新聞の7月の世論調査では《改正皇室典範で女性天皇が認められなかったことについてどう思うか》という問いに、「認めるべきだと思う」が72%に達した。「認める必要はない」はわずか11%。共同通信が5月に実施した世論調査でも「女性天皇」に賛成が83%、反対が13%だった。民意は「愛子天皇」を望んでいるということだ。それを無視して強行突破した背景を、ある自民党の閣僚経験者A氏が次のように解説する。
「高市さんは愛子さまを天皇にという世論を大事にしなかった。残念だ。本来、皇室と政治には距離感が必要。しかし、今回の皇室典範改正は政治色が強くにじみ出ている。高市さんは、総裁選で勝たせてもらった恩があり、麻生(太郎)さんというキングメーカーのご機嫌をとらねばならなかったんだろう」
皇室典範改正を自民党で最も強く推した一人が麻生太郎副総裁。麻生氏の妹は、三笠宮寬仁親王妃信子さまだ。その2人の娘である彬子女王、瑶子女王は麻生氏の姪っ子となる。A氏がこう続ける。
「皇室典範改正で三笠宮家も信子さまが当主の三笠宮寬仁親王妃家も養子を迎える可能性がある。そこに男子が生まれると皇位継承権を得ることになる。つまり、麻生さんの親族が天皇になれる可能性が出てくるということだ。皇室典範改正が極めて政治的だと言われるゆえんだ。おまけに、麻生氏の意向なのか『愛子天皇』が封じられている。内閣支持率の下落は、麻生さんが主導したとされる皇室典範改正に大きな理由があるのは確かだ」
今国会が終了すれば、次の政治日程は内閣改造と党役員人事。そこで注目されるのは、高市首相と麻生氏の関係だろう。
茂木敏充外相が率いた旧茂木派の衆議院議員は「高市総理が、内閣改造と党役員人事で麻生副総理の意向をどこまで受け入れるのか。あるいは、それを排してでも自身の考えを押し通すのか。そこでの流れで『高市おろし』の行方が決まる。うちは何かあれば、すぐに動ける体制だ。旧岸田派も同じような思いと聞いている」と話す。
「秋の陣」で高市首相が麻生氏とどう対峙するのか注目だ。
















