福岡県大任町(永原譲二町長)が町内で進める義務教育学校の整備事業のうち、土木工事11件の平均落札率が96%という高率だったことが分かった。本体建屋の建設工事は1者だけの応札で落札率100%。一般的に、落札率が95%を超える入札は「談合」の可能性が高いとされており、同町の建築行政を巡る疑惑が再燃しそうだ。

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大任町が整備を進める「義務教育学校」とは、小学校6年間と中学校3年間の課程を区別せず、計9年を通しで学ばせる学校の一形態だ。2016年に制度化されたもので、学校全体で校長は一人、教職員組織も一つとなる。小学校6年間、中学校3年間と区分が決まっている、いわゆる「小中一貫校」とは違う教育システムである。
ハンターが大任町に情報公開請求して入手した資料によると、大任町教育委員会は2023年(令和5年)、大任小学校、今任小学校、大任中学校の3校を統合して新たに義務教育学校を整備する方針を決定。今年4月に開校する予定だった。
町は2025年(令和7年)3月に入札を実施したが、応札者がなく不調に。同年12月に予定価格を上乗せして再入札を行い、福岡市に本社を置く「溝江建設」を代表とする特定建設工事共同企業体(JV)が落札していた(*下が入札結果表)。
この入札の予定価格は7,622,870,000円(*下の文書参照)。応札予定だった別の企業が辞退したため、溝江建設JVが1者応札した形となり、入札予定価格と同じ金額で落札。落札率は100%という結果になっている。

一方、校舎の建設工事の前段階で行われた11件の土木工事は、毎度のことながら永原町長の身内や側近、施工能力のない“ペーパー業者”などで8割にあたる9件を受注。下の表にまとめたように、平均落札率は96%に上っている。官製談合が疑われるのは言うまでもない。

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