県議会議長のポスト欲しさにカネを積んでおきながら、自民党県議団側に「カツアゲされた」と発言した福岡県議会の吉松源昭県議が、議長在任中、4,000万円近くを集めた「吉松もとあき議長就任祝賀会」とは別に地元選挙区内でも政治資金パーティー「自由民主党・県議会合同政経セミナー」を開き1,000万円近くの収入を得ていたことが分かった。「議長」の権威に依拠して5,000万円ものカネを集めた形。同氏の政治資金を巡る「闇」は深まるばかりだ。
■議長の椅子代2000万円の2.5倍を集金
吉松氏の議長在任期間は、令和2年6月24日から令和3年6月22日まで。ハンターはこれまで、吉松氏が2,000万円をカツアゲされたとしながら、令和2年10月に後援会主催の「吉松もとあき議長就任祝賀会」を開催して約4,000万円を集め、事業費約940万円を差し引いた3,000万円ほどの純益を得ていたことを報じてきている。
残った3,000万円のうち1,150万円は「粕屋の政治を考える会」「粕屋の未来を考える会」「松友会」「吉友会」「昭友会」という実態が分からない五つの政治団体にそれぞれ230万円ずつ流れ、全額が支出先不明となる5万円以下の「交際費」として処理されていた。(*下の表参照)

ところが吉松氏は議長だった令和3年3月13日、就任祝賀会とは別に、「粕屋町立生涯学習センター・サンレイクかすや」において同僚県議二人と共催する形で『自由民主党・県議会合同政経セミナー』を開催。958万円を自身が代表を務める「自由民主党福岡県粕屋郡第一支部」の収入としていた。このセミナーにかかった事業費の額は不明だ。

調べたところ、共催した自民党県議二人のうち一人は、自身の自民支部で「福岡4区合同政経セミナー」を開いたとして45万円の収入に対し25万円あまりの事業費を計上、自民支部を持たず後援会しか有していないもうひとりの県議は、収入も支出も計上していなかった。パーティー券の売上枚数がそのまま各自の収入になった格好で、金額からして事実上吉松氏のためのカネ集めだったとみられる。
「カツアゲ」だの「みかじめ料」だのと古巣の自民党を攻撃してきた吉松氏が、カネで買った議長のポストを利用して5,000万円もの資金を集めていたことになる。ただし、吉松氏の政治とカネに関する話はこれだけに留まらない。同氏は、議長を退任して“実力者”の仲間入りした後も、その影響力を行使してカネ集めに精を出していた。(以下、次稿)
(中願寺純則)















