【速報】田川地区消防組合大任庁舎整備事業で違法工事|許可なく国道沿い歩道を破壊|汚れた土着権力(14)

利権絡みの疑惑が浮上している「田川地区消防組合」(管理者:永原譲二大任町長)が整備を進める「田川地区消防署 大任庁舎」の造成工事で、道路法が定めた“道路管理者の承認”を得ぬまま、国道沿いに設置された歩道を勝手に破壊していたことが明らかとなった。道路を管理する福岡県田川県土整備事務所も消防組合も、違法な工事が行われたことを認めている。

■「承認申請」未提出で工事

違法工事の舞台となったのは、消防組合が発注した「田川地区消防署大任庁舎造成工事(3工区)」の現場。同工事は昨年11月に入札が行われ、消防管理者である永原町長の親族が代表を務める「信栄建設」(大任町)が落札、契約金額20,900,000円で受注していた。敷地測量及び造成設計の業務を請負っていたのは田川市に本社を置く「呉調査設計」である。

上掲の写真は昨年の11月末。組合に消防庁舎用地を提供した大任町が、1期目となる造成工事を独自に行った直後の現場の様子だ。この時は歩道が健在(*上の写真の赤い囲み部分)。歩道に沿ってカラーコーンが並んでいた。

異変が起きたのは今年2月。突然、国道沿いの歩道が剝がし取られ、安全確保のための仮歩道もない状態に――。ハンターの記者が現状を把握した同月末頃から今月20日過ぎまで、下の写真の状態で工事が止まったままとなっていた。

『道路法』は、《道路に関する工事の設計及び実施計画について道路管理者の承認を受けて道路に関する工事又は道路の維持を行うことができる》(第24条)と定めており、道路工事を行う場合は道路管理者に対する「道路工事施行承認申請書」の提出が必須。大任新庁舎の建設現場は国道322号線に面しており、道路沿いの歩道をはぎ取る場合は、管理者である県の承認が必要だった。

ハンターは今月15日、県に対し同工事で提出された申請書などを情報公開請求。26日開示された下の文書で、承認申請が実際の歩道破壊より後の「3月4日」であることを確認した(*赤い矢印はハンター編集部)。

申請書を開示した田川県土整備事務所は、“2月の歩道剥ぎ取りは違法ではないのか?”というハンターの問いに、「違法ですね」ときっぱり。昨年8月に工事の相談に来た組合と設計業者に対し、工事の承認申請をするよう申し渡していたという。

ところが、今年2月に承認なしの違法な工事が行われていることを把握。組合側に承認申請を提出するよう厳しく指導したという。その際、承認するまで工事を止めるよう求めたと話しており、少なくとも組合側が承認文書を受け取ったという今月23日までは工事がストップしていたことになる。消防組合側も、違法工事が行われたことや工事が止まっていたことを認めている。

住民の安全・安心を守るという役割を負った消防組合の発注工事で、法を無視した工事が行われたという異常な事態。しかも、仮歩道さえ設置せず、安全管理も徹底していなかったというから呆れた話だ。

ちなみに、実際の歩道剥がしを行った下請け業者も、永原大任町長のファミリー企業だったことが分かっており、消防利権の実態が浮き彫りになった格好だ。

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