鹿児島の読者からメールが送られてきた。下は、添付されていたウエブチラシ(ポスター?)の画像だ。
よくできていると言うしかない。SNS上で話題になっているらしく、「誰が製作したものでしょうか?」という問い合わせも来た。重ねて述べるが、よくできている。
公務の直前ドタキャン、取材を嫌がる姿勢、部下任せの歪んだ県政、新型コロナで自粛要請しておきながら自身の事務所開きには国会議員を呼ぶご都合主義――。4年間続いてきた嘘とごまかしの三反園県政を、県民は白い目で見てきたということだろう。
反原発派や県民を騙して手に入れた知事の座を守るため、すり寄った自民党から推薦を得たものの、集票の要となるはずだった自民党県議団は、30万円買収疑惑や知事の不人気で足が止まったままだ。
知事の出身地・指宿では、前回フル回転で支援活動を行った高校の同窓会もまったく動いておらず、逆に「三反園以外なら誰でもいい」と他候補を勧める人が増えたという。
後援会の現役会計責任者にも、事実上の三下り半を突き付けられたことは、ハンターの配信記事でも明らか。なぜこうなったかについては三反園氏自身、4年間を振り返れば分かることだろう。
近代日本の扉を開いた薩摩藩では、有名な郷中教育を通して、「負けるな、嘘をつくな、弱い者をいじめるな」という三つの教えを徹底的に教え込んだという。その象徴的な人物が、多くの日本人が尊敬してやまない西郷隆盛だ。三反園知事が一番尊敬しているのは西郷さんだというのだが、生き様を学ばなければ尊敬しても意味がない。
24日には鹿児島県議会の会派「県民連合」が、三反園氏が複数の首長に選挙協力を強要していた問題を捜査するよう、県警に要請したことが明らかになった。知事は、「恥を知る」という言葉を知っているだろうか。