裏金疑惑と衆院補選で追い込まれた自民党・萩生田光一都連会長

4月28日に行われる、衆議院3つの選挙区での補欠選挙。既報の通り、自民党は、長崎3区で一時ごうまなみ県議の名前が浮上したものの、「勝てない候補を出しても意味がない。ごう氏は松川るい参院議員らとエッフェル塔記念写真のキズがありとても一枚岩で支援できる候補じゃない」(自民党・長崎県連幹部)などと異論が出、不戦敗が濃厚となっている。

島根1区は、立憲民主党の亀井亜紀子氏が情勢調査で、中国財務局長などの経験がある財務官僚、錦織功政氏を大きくリード。残されたのは、公職選挙法違反で有罪が確定した柿沢未途被告の東京15区だけである。

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自民党は当初、東京15区に独自候補を擁立しようとしていた。しかし、柿沢被告の前は秋元司被告が贈収賄事件で逮捕・起訴され、3月の控訴審でも実刑判決が維持された(現在上告中)。

「東京15区の江東区では、あまりにイメージが悪い。さすがに候補者擁立は無理だ」(自民党幹部)。そこで、東京都の小池百合子知事率いる都民ファーストが擁立する候補に相乗りし、支持なり推薦で3戦全敗を回避する方向性を打ち出した。

これまで小池氏との調整を担ってきたのは、自民党の東京都連会長でもある萩生田光一氏。今年1月、萩生田氏の地元、八王子市長選でも小池氏から支援を得て、辛くも勝利している。補選まであと1か月ほど。小池氏自身の出馬も噂される中、自民党の東京都連幹部がこう話す。
「八王子市長選で、萩生田は小池知事に“借り”を作った格好。しかし現在、知事は萩生田の電話になかなか応答しないらしい。萩生田は動かないというより、裏金疑惑で動けない状態。小池知事にすれば、なぜ萩生田のいうことばかり聞かなきゃいけないのかということです。小池さんが知事の座を捨てて補選に出馬するなら、岸田首相にとっては大ごと。早く決めろとせっついているが、萩生田は小池知事に強く出れない、電話もダメということならどうにもならない。2月に萩生田の都連会長再任を決めたが、やめさせるべきだったとの声しきりです」

岸田首相は、安倍派の西村康稔氏、世耕弘成氏、塩谷立氏、下村博文氏の4人に対し、次の選挙では非公認などのかなり重い処分をくだす見込み。裏金ランキング第3位の2,700万円超を受け取っておきなが出席せずに逃げ回っている萩生田氏。安倍派の衆議院議員も呆れ顔で突き放す。
「裏では解散した安倍派を束ねて新しい派閥を作ろうと、夜ごと会合を欠かさない。私も萩生田さんの腰ぎんちゃくから誘われましたが『忙しい』と断った。すると萩生田さん本人から『どうして来ないんだ』と上から目線の連絡がきましたよ」

たとえ萩生田氏が西村氏ら4人と同じ非公認となれば、無所属か新党で戦うしかない。八王子市長選で小池知事の支援を得て辛くも勝てたことはすでに書いた。衆議院選挙なら小池知事の都民ファーストも、維新も立憲民主党も候補者を立てる。派閥をなんとかと言っている以前に萩生田氏自身のバッジが危ない状況なのだ。

「萩生田さんは、東京15区の候補者調整より、小池知事のご機嫌取りと党の処分のことで頭がいっぱいです。普段から強がっていますが、政倫審にも出席できないほど臆病なことがよくわかりました。それに旧統一教会との関係で、自身の選挙では公明党からも見放されている。こんなことで東京15区の方針が決まるわけありません」(前出・安倍派の衆議院議員)

萩生田氏の情けない態度で決まらない東京15区の対応。自民党が処分を下せば、都連会長の座からも転げ落ちる可能性がある萩生田氏――。岸田首相はの決断の時期に注目が集まっている。

 

 

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