田川郡内の8市町村で構成する「田川郡東部環境衛生施設組合」の会議の席上、組合長を務める永原譲二大任町長と彼に同調する町議らが、田川市の村上卓哉市長と同市の課長に土下座を強要した。些細なことに難癖をつけ、相手が嫌がることをやらせるという、まるでチンピラヤクザの掛け合い。組合議会の議長を務める田中良幸大任町議も、台本を読み上げる形で脇役を演じ、会議の最終版で反対意見を述べようとした田川市の女性市議を威圧し、発言を封じ込めた。
土下座強要の過程で、永原氏が何度か発したのは「議会制民主主義を冒涜した」。昨年12月までに提出を求められた田川市の課長が提出に応じていないことが、議会民主主義を冒涜するのだという。バカげた主張だが、組合の議員を務めている各町の町議らの大半は、永原氏に同調する者ばかり。よってたかって土下座を強要し、発言を止められた女性議員を嘲笑した。その際の音声データを公開する。
「あんた反対やけん、言わんでいい」などと女性市議を威圧し、発言を認めなかったのは明らかに田中町議。確認のため田中氏に電話取材したが、「言っていない」「傍聴人の誰かが言ったんやろ」と否定する。
だが、田中氏の言い分が真っ赤なウソであることは明らか。チンピラ議会の質の低さに呆れるしかないが、こうしたことがまかり通るのが「田川郡東部環境衛生施設組合」。よってたかっての土下座強要が、指定暴力団「太州会」の企業舎弟から成り上がった永原町長による恣意的な運営を証明する格好となった。この組合の決定事項には、正当性がない。