【速報】暴走する鹿児島県警、県医師会側に捜査情報を漏らした疑いが浮上

鹿児島県警の警察官による“公益通報”の捜査が進んでいた今年4月、事件に関連して家宅捜索が行わることや具体的な押収物などの捜査情報が、鹿児島県医師会側に漏れていた疑いがあることが分かった。同会関係者周辺の証言による。

これまでハンターは、「情報漏洩」だとされる一連の問題について、発端となったのは2021年9月に起きた医師会の元職員による、新型コロナウイルス療養施設内における強制性交事件だと指摘。その裏で、県警と医師会が共謀する形で不当な捜査が行われた疑いがあるとして追及してきた(参考記事⇒“強制性交事件「もみ消し」の代償(2)|疑われる鹿児島県警と県医師会の「共謀」”)。外部が知り得ない捜査情報を医師会側が知っていたとすれば、強制性交事件における県警と医師会の共謀関係が証明される格好となる。

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県内に在住する男性A氏の証言によれば、今年4月中頃、ある県医師会の関係者が、“いまごろ、○○先生は、県警のガサ入れで、携帯とかを押収されてるはずだ”と捜査情報を披露したという。A氏は、「(医師会関係者は)『県医師会の中枢にいる人間から聞いた』と言っていたが、いろんなことが表になる前のことで、その時は何のことかわからなかった。今考えると、たぶんその頃には捜査が始まっていて、という時期と一致する」と話している。

県警は4月8日、「地方公務員法違反事件の関係先」だとしてハンターの事務所を家宅捜索。その日県警は、ほぼ同時刻に、強制性交事件の被害者の雇用主である病院長を待ち伏せし、携帯電話を押収していた。

2件の「ガサ入れ」があったことが表面化したのは、今月に入りハンターが事実関係を認めて公表してから。それまでは、一切明かされていなかった。医師会側が具体的な押収品=携帯電話のことを知っていたとすれば、教えたのは県警以外になく、違法な「情報漏洩」があったことになる。今月中とされる池田氏の県医師会長退任を機に、医師会関係者から何件もの情報提供が寄せられる状況となっている。

これまで報じてきた通り、医師会の池田琢哉会長は強制性交事件が表面化する数日前の時点で、鹿児島県に対し「強姦といえるのか、疑問」と話して事件を矮小化。その理由の一つとして、警察が事件性を否定していることを挙げていた。

県警と医師会側の共謀を証明するかのように、2022年1月には、被害を訴えている女性の告訴状提出を鹿児島県警中央警察署がいったん拒否し、事実上の門前払いにしていたことが明らかとなっている。医師会元職員の父親が、中央署に勤務していた警部補だったことも分かっており、同事件を巡る不当捜査は、「警察一家」を擁護したい県警側と、強制性交事件を否定したい医師会側の思惑が一致した結果だったともとれる。

新たに浮上した情報漏洩疑惑。事実だとすれば、県警は守秘義務違反を犯した警察官を特定し、逮捕すべきだろう。

 

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