【速報】福岡県警が元田川市課長を公選法違反の疑いで送検|市長選投開票日、二場元市長への投票呼びかけ

福岡県警が8日、池口芳幸元田川市環境政策課長(現・大任町職員)が公職選挙法違反の疑いで刑事告発されていた事件を、福岡地方検察庁に送検したことが分かった。同日、告発人が県警から連絡を受けた。

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池口氏は昨年4月23日に行われた田川市長選の投開票日、50人以上の同窓生が参加するグループラインに、3選を目指しながら落選した二場公人氏への投票を呼び掛けるメッセージを投稿。公選法は、選挙運動の一環である「投票依頼」が行える時期を選挙期間中だけと定めており(公選法第129条)、田川市長選の場合は告示日の4月16日から最終日の22日までだった。市はハンターの報道を受けた形で池口氏を懲戒処分にしたが、事態を重くみた田川市の市民団体関係者が昨年秋、同法違反の疑いで福岡県警に刑事告発。県警が捜査を進めていた。

池口元課長を巡っては、2021年5月に実施された「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託」の業者選定プロポーザルで審査委員を務めていながら、選定1位となった早雲商事(田川市)が2022年1月に開催したゴルフコンぺの会場を予約。池口氏自身も、部下を誘ってコンペに参加していた。同氏の一連の動きには、不正を伴う悪質な官業癒着だった疑いが持たれており、田川市議会は百条員会を設置し、疑惑解明に向けた審議を進めている。

池口氏は、このプロポーザル審査に絡む別の不適切行為などが発覚して今年7月に減給1か月の懲戒処分受け、8月になって自主退職。9月からは、ごみ処理行政やし尿処理行政における独裁的な運営が問題になっている永原譲二氏が町長を務める大任町の職員として採用されている。

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