三反園訓元鹿児島県知事の政治資金、収入原資が不透明

【お詫びと訂正】(2021年12月2日 17:49)
 本稿において「みたぞのさとし後援会三訓会」から三反園訓氏に寄附された計2,500万円のうち、1,500万円についての記載が本来記載されるべき昨年の鹿児島県知事選挙の選挙運動費用収支報告書に記載がなく、使途不明になっているとの記事を配信致しました。

記事配信後、読者の方から令和2年11月24日に発行された鹿児島県公報に掲載された収支報告書の要旨の内容と合致していないとの指摘を受け確認したところ、本サイトの記事がまったくの誤りであることが明確になりました。

本サイトの明かなチェックミスです。記事の当該部分を削除し、三反園氏はじめ関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

■  ■  ■

先月の総選挙で初当選した元鹿児島県知事の三反園訓衆院議員による政治資金処理に、大きな疑念が生じている。

■5万円以下の個人献金で「2,550万円」?

26日に総務省が公表した三反園氏の資金管理団体「みたぞのさとし後援会三訓会」の令和2年(2020年)分政治資金収支報告書によれば、同団体が昨年1年間に集めた政治資金は3,035万円。内訳は、150万円が他の政治団体からの寄附で、残り2,885万円が個人からの寄附となっている。

不可解なのは、個人からの寄附2,885万円のうち330万円は三反園氏個人からのもので、約9割にあたる2,555万円が報告書に記載義務のない5万円以下の「その他の寄附」となっていること。寄附者の確認ができないカネが、2,555万円もあるという、常識では考えられない集金実態だ。

5万円以下の寄附だけで2,555万円を集めたという記載が事実なら、少なくとも511人が5万円を、金額がまちまちならそれ以上の人が寄附したことになる。政治資金パーティー以外の方法で、これだけ多くの個人から5万円以下の寄附を集める政治家はまずいない。政界関係者のほとんどが、「虚偽記載」を疑うのではないだろうか。(*下が政治資金収支報告書の該当ページ。赤い書き込みはハンター編集部)

 

配信記事の間違いが確認されたため一部を削除)

5万円以下の個人献金2,550万円について、同団体の会計責任者に話を聞こうと三反園氏の地元事務所に取材の趣旨を伝えたが、出稿までに連絡はなかった。

三反園氏の政治資金処理を巡っては、2016年に知事に初当選した際、陣営が県選管に提出した選挙運動費用収支報告書に多数の後援会活動の経費が混在していることが発覚。ハンターの報道を受け、100カ所以上の修正を行っていたことが明らかになっている。

 

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