パワハラの江差看護学院副学院長に直撃取材|無言貫き取材拒否 

複数の教員による長期間の関与が認定された北海道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題で1日、最多のパワハラ加害が指摘された品川由美子副学院長が改めて取材対応を拒否。直撃取材に無言をもって応じた。同副学院長は11月下旬の配置換えで江差保健所に勤務しているが、同保健所の業務にはほとんど関わっていないとみられる。

◇  ◇  ◇

筆者が保健所を訪ねて品川氏に取材を申し入れたのは、1日午後4時ごろ。応対した幹部職員は「本人が嫌だと言っている」との理由で取り次ぎを拒否、品川氏らパワハラ関与教員4人は保健所2階の一室から出てこようとしなかった。

同所の終業時刻は、午後5時半。定時を過ぎても1階の執務室には明かりが灯っていたのとは対照的に、2階の一室は1分と経たずに暗くなり、配置換えとなった教員とみられる4人が正面玄関から定時退勤してきた。その中に品川副学院長の姿を認めた筆者が声をかけると、同氏は一瞬立ち止まってから無言で歩き出し、問いかけに一切答えないまま車で保健所を後にした。パワハラ発覚後の本年4月に取材拒否の意思を示した時と同様、半年を経てなおハラスメント行為を肯定も否定もせず、被害者らへの謝罪の姿勢を見せることもなかった。

――なぜ取材にお答えいただけないんですか?
副学院長:……。

――あなたの言い分を聞くために来たんですが、言いたいことはないんですか?
副学院長:……。

――子供たちに謝罪とか、お考えないですか?
副学院長:……。

――教員として適性がないとも判断されました。認めますか?
副学院長:……。

――亡くなったお子さんの遺族に言うことは?
副学院長:……。

――何も言わないということは、第三者の指摘を認めたということですか?
副学院長:……。

品川氏は一度だけ手で筆者を払いのけるような仕草を見せたほかは、ほぼ無反応を貫き、同僚教員とみられる1人を助手席に乗せて職場を去った。

11月の配置換えが看護学院の正常化にどの程度奏効したのかは定かでなく、一部の学生や保護者などからは「誰一人として反省していないようだ」との声が聞かれる。配置換えが伝えられた後、当事者のパワハラ教員らはあたかも「打ち上げ」のようにモツ鍋の宴席を設け、また週末には温泉旅行に出かけたことがわかっている。

(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 

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