自民党の鳩山二郎衆議院議員(福岡6区・当選3回)が代表を務める「自由民主党福岡県衆議院支部」が、暴力団親交者の会社から政治資金を得ていたことが分かった。
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福岡県選挙管理委員会に提出された政治資金収支報告書によれば、久留米市に本社を置いていた土木工事業「滉王(ひろたか)株式会社」が、同支部が開催した政治資金パーティーのパーティー券を、平成29年(2017年)に60万円、平成30年に30万円分購入していた。(*下が収支報告書の該当ページ)
滉王については福岡県警が昨年5月、代表者らを建設業法違反(虚偽申請)容疑で逮捕し、翌月には同社の元会長を暴力団親交者と認定し県内の自治体に通告していた。同社はその後、事業停止に追い込まれている。
(*下は、九州地方整備局の発表資料)
滉王と政治家の関係を巡っては昨年7月、週刊新潮の報道で、相模原市の本村賢太郎市長が暴力団親交者とされた同社の元会長から個人献金を、元会長の会社からは政治資金パーティーのパーティ券購入の形で政治資金の提供を受けていたことが判明。報道を受けた本村市長は、滉王からの政治資金全額を返還すると表明していた。
6日、鳩山氏の自民支部が滉王からの政治資金90万円を返金した記録がなかったため同支部の会計責任者に確認を求めたところ、「週刊誌報道を受けて返金する方法を検討したが、相手側の会社が無くなっていたため返金できていない」と話している。