自民党鹿児島県連、三反園支援で県議に現金30万|茶封筒で手渡し|重なる河井(案)事案の構図

自民党鹿児島県支部連合会(会長:森山裕国会対策委員長。以下、県連)が、7月の知事選に向けて推薦を決めた三反園訓氏を支援するよう所属県議に要請した際、茶封筒に入れた現金を渡していたことが明らかになった。

広島では、自民党の河井案里参院議員が初当選した昨年7月の選挙に絡み、案里氏と案里氏の夫で元法相の河井克之衆院議員が現金買収に手を染めていた疑いが浮上。捜査にあたっている検察当局が、公職選挙法違反で二人の立件に踏み切ることが確実視される状況となっている。鹿児島知事選の告示まで2か月を切ったこの時期の現金ばら撒きに、「河井のケースと同じ」「買収とみられてもおかしくない」などと、事件化を懸念する声が上がっている。

■茶封筒の30万円 ― 目的は「知事選の三反園支援」

現金供与が行われたのは今月8日。県連側は、鹿児島市真砂町にある県連の建物内において、三反園氏本人の挨拶状や支援団体が作成した印刷物などの配布と前後して現金入りの封筒を渡していた。封筒の中には一律30万円が入っており、38人いる自民党県議の大半が受け取り、領収書を書かされたという。

県議らに渡された印刷物の内訳は、次のようになっている。

ハンターは、県連が配った時のまま、未使用で残されていた現金30万入りの封筒の現物を確認。それが下の写真だ。

30万円入りの封筒を受け取った複数の県議にカネの趣旨を尋ねたところ、口をそろえて「選挙の活動費」だと話している。

■身内からも厳しい批判

ある県政界関係者は、「話は聞いている」とした上で、こう解説する。
「カネと三反園陣営の印刷物をセットで渡した形となっており、選挙支援を要請したのは確か。しかも知事選まで2か月を切ったこの時期に現金を配る行為は、事実上の買収だ。よくない」

別の自民党関係者は、鹿児島のケースを河井案里参院議員と夫で元法相の克之氏を巡る買収疑惑とダブらせる。
「“三反園をよろしく”で30万円。広島と同じことだ。どう理屈を並べても買収にしかみえない。そもそも、県議団は自分たちが“全会一致”で三反園の推薦を決めたんだろう。そんなに立派な知事さんなら、身銭を切って選挙をやるのが筋。一般党員は手弁当でやるんだから、不公平というもんだ。議員らはカネを配らないと動かないから、尻を叩く意味もあるんだろうが、広島の河井夫妻が逮捕間近となったこの時期にやることではない。世間を甘く見てる証拠だ」

三反園氏の推薦に懐疑的な県議会関係者は、県連執行部を突き放す。
「この時期の現金供与は、どう理屈をこねても選挙のためのカネ配り。買収とみられてもおかしくない。県連は、ポスターや推薦願といった印刷物を各議員の地元で配布したり、三反園さんの看板を設置するよう指示を出しており、選挙のためのカネであることは明白。カネを渡したという強い立場であることを自覚しているから、ハンターが18日の記事ですっぱ抜いたような『名簿を出せ、三反園後援会を作れ』という非常識な指令が出せるんだろう。県連の暴走だ。ちなみに、何もしなくても30万円はもらい得となるのだから、やっぱり“選挙頼むぞ”のカネということになる。森山(県連会長)さんの作戦なんだろうが、ばかなことをやったもんだ」

19日、30万円の現金供与について自民党県連の事務局長に確認を求めたところ、事実関係を認めた上で「調査活動費」だとして買収の疑いを否定している。



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