自民党鹿児島県支部連合会(会長・森山裕国会対策委員長。以下、県連)が、7月の県知事選挙に向けて推薦を決めた三反園訓氏側からの支援要請に合わせ、現金30万円が入った封筒を所属県議37名に配っていた問題で、複数の議員が問題の30万円を県連に返していたことが分かった。
現金供与が行われたのは今月の8日。県連内の一室に集められた所属県議37名に対し、元県連事務局長で現在は三反園事務所の幹部を務める男性から、ポスターや推薦願いなどの利活用法、さらには具体的な支援策の説明があった直後、封筒に入った30万円が全員に配られていた。
20日にハンターの報道で詳細が明らかになると、「組織的な買収ではないのか?」「新型コロナで民間が疲弊しているときにふざけている」と言った声が上がる事態に――。
県政会が騒然となる中、一旦30万円を受け取った県議らの中から「訳の分からないカネは返すべきだ」との声が出ていた。
関係者の話によると22日までに少なくとも4名前後が県連側に返金したことが分かっている。