鹿児島県庁記者クラブ 幹事社・毎日新聞記者の傲慢対応

戦後の日本をダメにした大きな要因の一つは、間違いなく「記者クラブ制度」だ。政治や行政、経済といった主な分野の取材対象ごとに、大手メディアだけが部屋をあてがわれ、そこに加盟している記者だけが重要な情報を独占してきた。

当然、取材対象との間に“癒着”が生まれ、持ちつ持たれつの関係が出来上がる。それでも大手メディアの記者たちに「報道」を名乗ることが許されてきたのは、クラブに所属する記者の中にも、“一定レベルの質”が担保された人たちがいたからに他ならない。 しかし、どうやらそれも怪しくなったと思わざるを得ない出来事が、あった。

■びっくり仰天の顛末

先月末、政府の緊急事態宣言を受けて緊急メッセージを発した三反園訓鹿児島知事の動画から、記者団との質疑場面が割愛されていたことが判明。県側は、その件について取材したハンターの記者に「会見ではなかったため」と虚偽の説明を行ったが、数時間後に「言葉が足りなかった」として、遠回しながら会見が行われたことを認めるという出来事があった。

県が県政記者クラブに加盟する報道機関の記者らに招集をかけるとすれば、案内文書を出すのが普通。案内の有無を確認する必要が生じたため当該文書の開示を求めたが、県側はハンターの記者に情報公開制度に基づく手続きを求めて、当日の文書開示を拒否していた。

5月1日、やむなく鹿児島県庁の記者クラブ「青潮会」に連絡して、現在の幹事社だという毎日新聞の記者に詳しく事情を説明した上で、“県が発出した会見の案内文書をいただけないか”とお伺いを立てていた。この時、幹事社の記者から連絡先を聞かれたため、ハンターの記者の携帯番号を伝え、記者クラブのメンバーに相談してからの回答になることを双方で確認していた。

それから2週間、何の連絡もない。5月15日になって記者クラブに確認を求めたところ、折り返しで連絡をしてきたのは、幹事社である毎日新聞の別の記者だった。

以下、一通りこれまでの経緯を説明したハンターの記者と、毎日新聞アダチ記者とのやり取りの概要である。

毎日:えーっと、この文書のものというか、例えばその記者会見の前に、各社にこういう案内があったということはお伝えできると思うんですけど、文書そのものをそちらにFAXするというのは、っていうご依頼でしたっけ?っていう……。

この記者が、何を言っているのか分からない。「文書そのものをそちらにFAXするというのは――」で分かるように、“できない”という結論を口にしそうになったのだろうが、なぜか途中で言葉が途切れてしまった。「っていうご依頼でしたっけ?っていう……」まともな日本語になっておらず、この人が本当に記者なのか、疑いたくなるお粗末さだ。しかし、お願いしている方が文句を言うわけにはいかない。

――県が記者クラブに発出した文書を、つまり会見の案内をいただけませんかというお願いだったんですが。記者クラブの加盟各社に相談するから、「お時間いただきます」ということだったので、ご返事をお待ちしていました。
毎日:あー、そうですか。えーっとですね、それで、その、その連休もあって、全社に聞くというのは、あの、あれなんですが……。その、この、会見が事前に……。

――ストップストップ。あなた、『全社に聞くというのはあれなんですけど』とは、どういう意味ですか?あれとは?
毎日:あっ、えーとですね、全社に聞いて、あれというのは、そのー、こういう依頼があったというのを、それぞれの社に確認して、どうするかって決めるのがですね、連休後のいろいろ、まぁ、各社ここにずーっといるわけじゃないんですね。なかなか、その、全部の了解取り付けるわけにはいかないんですけども、それで……。

――いや、各社に聞いて回答するとおっしゃったのは、そちらですよ。
毎日:あ、ごめんなさい。ちょっとそこらへんが……。えーっと、そうしますというふうに、あれですかねぇ?

――相談してからの回答になるから、お時間いただきますということでした。で、その折、“お待ちしています”と申し上げてますよ。
毎日:あー、あー、すいません。ちょっと連休とかも入ってですね、ちょっと引き継ぎも、あのー、ちょっと、えー、難しかった、難しかったというか、えーっと……。

――ずいぶん無責任ですね。こちらは筋道立ててお話しているつもりです。できないならできないで結構ですから、きちんと回答してもらえばいい。
毎日:こちらから、あれでしたっけ?折り返しでご連絡します、みたいな、そういう、だったんですかねぇ?

こうなると、不誠実に加えて姑息。こんな人物が報道機関の記者だというのだから開いた口が塞がらない。連休前、幹事社の記者だと名乗った毎日の別の記者には、事の経緯とお願いの主旨について丁寧に説明している。各社に相談するというので、“お待ちしています”という言葉とともにこちらの携帯の番号も伝えていた。それを、「折り返しの連絡を約束したのか」と、インネンの種を探すかのような問いかけ。怒りが込み上げてきたが、もう一度最初から説明した。

毎日:はいはい。だからですね、その、えーつとー、記者会見といいますか、その案内ですね、レクとかで事前に、いつからこうやりますというのが、そのー、えっとー、16と20日でしたっけ?4月の。
――はい

毎日あー、それに関して、例えば記者会見しますとかいうふうな案内がありましたとか、そういうのはお答えはできるんですけども、この紙自体を、えーっと、そちらにFAXするというのは……。

――それは、全社に聞いて取りまとめた結果?
毎日:いえ、それは全部それについて、それをこう意見集約というのは、難しいですけども……

――いや、おかしいでしょ。いまさら何を言ってるんですか。
毎日:あー、ある程度はもちろん聞いておりますけども。

――いい加減な話はしないで下さいよ。
毎日:でもですね、ちょっとお待ちくださいよ。っていうか、取材は、ちょっと待ってください。県の方に取材を申し込まれるのは、あのー、道理だと思うんですけども、こちらに、それを、県が出さないことに対して、こちらにその話を持ってきて、こちらは、その、どういう案内があったというのをお話できますっていうふうに――。

――あなた、自分が言ってること分かってます?出せないなら出せないでいい。こちらは、会見の案内文書をいただけないかとお願いしただけ。各社に相談して返事するというから、どうなったかを、ずいぶん時間が経ったから、こちらから聞いたということでしょ。あなたは、各社には聞いてないと言う。しかし、結論を言った。おかしいでしょう。筋が通らない。
毎日えーとですね、全社にはですね、一応声掛けをして、返ってきた答えを踏まえた幹事社としての考えです

――さっきと話が違う。さっき、全社には聞けないと言ったじゃないですか。各社ここにずーっといるわけじゃないって――。
毎日:そんなことないと思いますよ。

同じ「ああ言えばこう言う」でも、記者ならもう少しましなことを言ってもらいたかった。やり取りの最初、「各社ここにずーっといるわけじゃない」として記者クラブ加盟社すべてとの相談を否定しておいて、話に詰まると「全社にはですね、一応声掛けをして、返ってきた答えを踏まえた幹事社としての考え」だという。だが、朝令暮改どころか、ほんの1~2分前に自分で主張した内容を平気で変えるような人の話を、信じろというほうが無理だろう。

結論に至るまでには、「折り返しの連絡を約束したのか」とこちらの間違いを探すような失礼極まりない態度。さらに「県が出さないことに対して、こちらにその話を持ってきて」と、あたかもハンターの記者が取材の失敗を記者クラブに押し付けたかのような言い草で反撃してくるという不誠実さだ。びっくり仰天。難癖をつけては相手をひるませる、そのあたりのチンピラと同じ論法である。ずいぶんいろんな記者を相手にしてきたが、これほど酷いのは記憶にない。新聞記者の質が、部数低下に比例して落ちていく。



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