【速報】江差看護学院・パワハラ副学院長が退職へ| 関与教員の一部は次年度も残留

複数の教員の関与が認定されている北海道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題で、ハラスメントの中心人物である品川由美子副学院長が本年度いっぱいで退職することがわかった。

◇   ◇   ◇

後任の教務担当副学院長には、閉校が決まった網走看護学院の教務主幹の名が上がっている。江差でハラスメント認定された教員は現副学院長を含めて7人おり、大半が道内の保健所などに異動する方向だが、一部については引き続き学院に残ることになる見込みだ。

ハラスメントに関与した教員7人のうち5人は現在、配置換えにより道立江差保健所に勤務中。品川氏もこれに含まれ、その後の新体制で学院には新たに「事務担当副学院長」が着任したが、従来の「教務担当副学院長」は同氏が引き続き務め続けることとなった。今回辞職することがわかっているのは現時点で同氏のみで、残る4人は道内の保健所など看護教育と関わらない職場に異動することになる。

ハラスメント認定を受けながらも学院に残り続けている教員は2人おり、うち1人は品川氏と同じく年度末で退職する意向。ただ、同教員は次年度からも「インストラクター」として実習などにかかわり、現場で学生らと接触し続けることになる。残る1人は教員の立場のまま残留する見込みだ。

現場では3月上旬時点で当事者の教員らになんらかの内示があったことがわかっているが、これが異動に関するものか処分に関するものかはあきらかでない。道の担当課は17日の時点で、いずれについても「何も把握していない」としており、正式発表の時期は不明。ハラスメント被害者らの求める謝罪が年度内に実現しなかった場合、品川副学院長は一度も頭を下げることなく現場を去る可能性がある。

道の看護政策を知る関係者の1人は「品川氏については『停職処分を経て自己都合退職』という路線が昨年の時点でほぼ固まっていた」と証言しており、事実ならば退職は氏自身の意向ということになるが、前述の通り各教員の処分については17日時点で確認できていない。

一連のハラスメント問題をめぐっては18日、道の担当課が学生の自殺事案などに関わる公文書を「再開示」する動きがあった。文書は昨年4月に筆者が開示請求したもので、道は当初いわゆる「のり弁」状態で文書を開示してきたが、これに筆者が審査請求(不服申し立て)したところ、審査会の答申を待たずに異例の「自庁取り消し」を経て開示のやり直しに至った。これらの経緯については、稿を改めて報告したい。

(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 

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