【沖縄知事選】与党側・佐喜真氏を統一教会問題が直撃|現職・玉城氏が大幅リード

8月25日、沖縄知事選が告示された。下地幹郎元郵政改革担当相(61)、佐喜真淳前宜野湾市長(58)、そして現職で再選を目指す玉城デニー氏(62)の3人で争う構図だ。

佐喜眞氏は自民・公明の政権与党がつき、玉城氏には保・革を超えた政治組織「オール沖縄」を構成する立憲民主党や共産党、社民党が支援する。事実上の与野党対決だが、最大の争点になるとみられていた「辺野古」に代わって選挙の行方を大きく左右しそうなのは、安倍晋三元総理の銃撃事件を契機に浮上した統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題である。

◇   ◇   ◇

全国注視の選挙だけに、告示直前に行われたある政党のものとみられる世論調査の結果が、早くも報道関係者の間を駆け巡った。それが下の数字だ。

事実なら、玉城氏がダントツのトップで飛び出した形。4年前の知事選でも玉城氏と佐喜眞氏が激突したが、その時の告示前後の数字では9%の差しかついていなかった。終盤に佐喜眞氏が玉城氏を追い上げたものの、午後8時には玉城氏に当確が出るなど、佐喜眞氏の惨敗に終わっている。今回は、スタート時点で20ポイント以上の差がついており、「もう、勝負は終わった」と自民党の幹部は白旗状態だ。

佐喜眞陣営を直撃したのは、旧統一教会という暴風雨。安倍元総理銃撃事件で突如として浮上した、カルト集団の「悪行」が、佐喜眞氏の支持を大きく減らす原因になっているという。

地元紙などの報道によれば、佐喜眞氏は2019年7月から2021年4月にかけて8回も旧統一教会やそのダミー団体「UPF(天宙平和連合)」のイベントなどに参加。旧統一教会最大のイベントであり、集金マシンとなっている「合同結婚式」にも出席していた。2019年9月に台湾で開催された合同結婚式に出席している写真がSNS上に投稿されていたが、現在は削除されている。

この時佐喜眞氏は、沖縄平和大使として5人の地方議員らと台湾に渡り、合同結婚式だけでなくその他のイベントにも参加していたことが分かっている。(*下の写真

同年12月には、福岡県にまで出向いて旧統一教会のダミー団体「日韓トンネル推進会議」のイベントでも来賓挨拶をしていた。(*下の写真。赤いアンダーラインはハンター編集部)

沖縄県のある自民党地方議員は、さえない表情でこう話す。
「今年7月の参議院選挙の際、沖縄知事選についての情勢調査もあった。その時は、玉城氏と佐喜眞氏が横並びだったのに、旧統一教会との関係が露呈したとたん、支持が急減した。しかも(教団と)ずぶずぶの仲だというんだから、勝てるわけがない。おまけに彼は(佐喜眞氏は)、旧統一教会との関係を答えたくないからマスコミ取材から逃走するばかり。こりゃダメだな」

悪いことは重なるもので、佐喜眞氏の出馬会見に、旧統一教会の関係者が参加していたことまで発覚。「信者でも会員でもありません」、「合同結婚式とは違い、なんらかの事情で結婚式が挙げられなかった既婚の夫婦のための式典」、「UPF(天宙平和連合)が旧統一教会であるという認識はなかった」、「台湾に行ったのは私のお金」などと反論する声明を発表したが、有権者には届いていない模様だ。

統一教会が霊感商法や合同結婚式で社会を揺るがせたのは1970年代から80年代にかけて。佐喜眞氏の年代で、旧統一教会の違法な活動実態を知らないわけがない。本当に知らなかったとすれば、政治家失格。知っていて「嘘」をついているとすれば、なおたちが悪い。

佐喜眞氏と旧統一教委の関係は、まだある。2018年の知事選では、旧統一教会のダミー団体から直接、応援を受けていたことも判明。旧統一教会のダミー団体がスポンサーのラジオ番組にも出演していた。

「一連の報道が出て佐喜眞氏に確認したら、渋い顔だった。旧統一教会とは、ずぶずぶどころかどっぷり。一体化しているとしか思えない」(前出の地方議員)

旧統一教会には「写真祝福」という写真で旧統一教会の韓鶴子総裁から祝福を受けるという行事もあるそうだが、佐喜眞氏はそれに参加してたらしく、「信者ではないのか」という噂も広まっている。

沖縄県知事選の勝敗を決しそうな旧統一教会の問題。その影響は、やがて永田町=中央政界にも広がってくるはずだ。

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