揺れる鹿児島・自民党県連は大騒ぎ

今月25日に告示を控える鹿児島県知事選挙で、現職の三反園訓氏を推薦している自民党鹿児島県支部連合会(会長:森山裕国会対策委員長)が、大揺れの状態になっている。

■「全会一致」には程遠い県議団の動き

知事選で前線に立つのは、強引に三反園推薦を決めた同党県議団。しかし、「全会一致」で現職を推すと決めたはずの県議団はまとまっておらず、一向に気勢が上がらない状況だという。

もともと、38人いる県議団のうちハッキリとした親三反園は3分の1、3分の1は反三反園で、残りが中間派という色分け。外薗勝蔵県議会議長ら三反園支持派がヤクザまがいの恫喝と屁理屈で慎重派を黙らせ、強引な形で三反園推薦に持ち込んだため、反発が顕在化するのに時間はかからなかった。

そこに飛び出したのが、37名の県議に配られた「30万円」の問題。県連の建物内で、今年1月まで県連事務局長を務めていた男性が三反園訓氏を支援するよう所属県議に要請した際、県連職員が封筒に入れた現金を全員に渡していたことが判明。公選法違反(買収)の疑いが浮上したため、5人とも6人ともいわれる県議が県連に30万突き返している。

立件間近といわれる自民党の河井案里・克之両議員の買収事件と同じ構図に、県民からも批判が続出。実際、支持者からの突き上げで動けなくなった県議もいる。三反園支持を訴えて回っているのは、ごく一部だけといった実情だ。

■選対委員長辞任の裏

ドタバタ続きの鹿児島県連に、別のマイナス材料も――。9日、関係者の間に広まったのは「野村哲郎参議院議員が、県連の選対委員長を辞任した」という噂。今月25日の知事選告示を控えあり得ない話だと思っていたら、どうやら事実で、県連の大会に合わせ園田修光参院議員と交代することになるのだという。

裏を探ってみたところ、野村氏の支持母体とされる農協・農政連が現職支援に後ろ向きであることに加え、5月9日に行われた三反園氏の事務所開きに参加した野村氏と森山裕県連会長のことを、当の三反園氏が「案内状は出したけど、呼んでいない」と保身に走って二人の政治家を悪者に仕立てたことに立腹しているという話が伝わってきた。

新型コロナで県境を越える移動が制限されていた中、批判覚悟で東京から鹿児島に飛んできた野村氏としては、「冗談じゃない!」という心境なのだろう。

案内を出した以上、それは“招いた”ということで、子供でも分かる話だ。しかし、三反園氏はいかなる時でも「僕は悪くない」という性格。人を裏切るのが三反園の処世術であることは、就任以来の言動が証明している。

ある自民党関係者は、顔をしかめてこう話す。
「野村さんの選対委員長辞任が、県連内の沈滞ムードを物語っている。森山会長は『選挙をやれ』と檄を飛ばしているが、肝心の現職知事が不人気で、『三反園を頼む』と言えば逆に“次はあんたを応援しない”といわれる始末。どうにもならない」

■県連幹事長も「嘘つき」だった

悪いことは重なるもので、県連幹事長の日高滋県議が、9日に開かれた県議会本会議を通院と偽って欠席し、県連人事や知事選の進め方を話し合うため東京に出向いていたことが発覚。「県議会」より「党務」を優先させた非常識な振る舞いに、県民の批判が集中する事態となっている。

三反園氏といい、日高氏といい、鹿児島の政治家は「嘘つき」ばかりだ。有名な薩摩隼人の『郷中(ごじゅう)教育』で守るべきもとして教えられたのは、「負けるな」「嘘をつくな」「弱い者をいじめるな」の三つだったと伝えられるが、現代の鹿児島には無縁の話となっている。

■ざわつく県政界

10・11日には、三反園氏の政治団体で会計責任者を務めている人物がハンターのインタビューに答え、知事の素顔や県政運営の間違いについて詳述するというびっくり仰天の展開になっており、県政界がざわつく状況だ。

政治とカネの問題で消えていった首長や議員の例は枚挙に暇がないが、いよいよ鹿児島もきな臭くなってきた。未確認ながら、買収が疑われる県連の「30万円」問題については、捜査当局も興味を示しているのだという。ガンバレ!自民党。

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