指定暴力団「太州会」の最高幹部から複数の不動産物件を取得したり、三代目太州会の大馬雷太郎会長(故人)とゴルフコンペで始球式を行ったりと、いわゆる「密接交際者」であることが明らかとなった永原譲二大任町長について、ハンターは28日、同氏が会長を務める「福岡県町村会」の大任町を除く30名の町村長に質問書を送付した。
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質問書の内容は以下のとおりで、回答用紙と返信用封筒を同封。10月7日までに回答書を投函するよう要請した。
質問書
拝啓 インターネットのニュースサイト「ハンター」を運営する株式会社ハンターの代表で中願寺純則と申します。昨年来、田川郡大任町の町政の現状について取材を続け、記事を配信して参りました。取材を続ける中、福岡県町村会の会長を務めている同町の永原譲二町長と指定暴力団「太州会」の密接な関係を示す複数の証拠が明らかになり、別紙①、別紙②の記事を配信致しました。
また、関係者の証言から、同氏が昨年1月、大分県日田市にある自身の長男名義の別荘で「賭け麻雀」を行っていたことや、賭け麻雀が常習化していたことなども分かっています。言うまでもなく、全国町村会は地方自治法第263条の3の規定により「地方6団体」として位置付けされており、内閣への意見申し出、国会への意見書提出が認められている団体です。その構成組織である福岡県町村会が県政に多大な影響力を有していることは、ご存じのとおりです。
そこでお尋ねいたしますが、県を挙げて暴力団追放に力を入れてきた本県において、永原氏のような人物が福岡県町村会の会長として相応しいと思われかどうか、貴殿の率直なご意見をお示しください。また、そう思われる理由についても、お示し下さい。
敬具
株式会社ハンター 代表:中願寺純則
質問書に記したとおり、町村会は「地方6団体」の一つで、国や都道府県の政策決定過程にも一定の影響力を持つ組織。永原氏は県町村会のトップとして「全国町村会」の副会長も兼ねる立場だ。そうした重い地位にある人物が、指定暴力団の密接交際者でいいのか――?かつて幾度も不祥事を引き起こしてきた県町村会の自浄能力が問われている。