「自民党女性局フランス研修」炎上に油を注いだ今井絵理子参議院議員の評判

 炎上が止まらない自民党・女性局のフランス研修。女性局長の松川るい参議院議員が地方議員二人を引き連れてエッフェル塔の前でポーズ写真を撮影してSNSに投稿したことから、「観光旅行だ!」と国民から厳しい批判を浴びる事態となった。騒ぎが収まらない原因を、自民党のある大臣経験者がこう指摘する。
「炎上、批判が止まらない要因の一つは松川がきちんと釈明なり、謝罪をしないで雲隠れしていること。それと、フランス研修を肯定している議員が一人いることだ。問題ばかり起こす、あの人ね。」

 “問題ばかり起こす議員”とは、今井絵理子参議院議員のことである。

◇   ◇   ◇

 人気グループだった元SPPEDのメンバーで抜群の知名度を誇る今井氏も、フランス研修に参加していた。松川氏のSNSが大炎上となるや今井氏は、SNS上の批判に《私は残念ながら何を言われても、死ぬことはありませんが、世の中にはその言葉に悩み、苦しみ、思い詰める人もいます。SNSの発信には気をつけなければいけないですね》と論点ずらしの反応。さらにフランスの議員と意見交換したとして《国会議員の仕事で重要なものの一つが「外交」です》《外交も人間関係の構築から始まります》とフランス研修の意義を強調して、自分体の愚行を正当化していた。こうした主張に批判が強まったことを意識したのか、その後は、故郷、沖縄の台風6号被害についての投稿ばかりが続く。

 ある自民党の沖縄県議は、次のように語り、今井氏を突き放す。
「フランス研修への批判は沖縄でもかなりのものですよ。党の支部にも電話やメールで抗議があります。今井さんはフランス研修の説明をきちんとすべきでしょう。今井さんが沖縄出身なのは知られるところですが、那覇に事務所を開設したのは今年6月末のこと(*下の画像参照。今井氏の公式オフィシャルサイトより)初当選が2016年ですから、今になって『沖縄が……』と言われても地元はシラケます。初当選直後、基地問題について問われ、『これから勉強します』と答えたことは県民の誰もが知る話ですからね。次が不倫。そして今度はフランス研修――。どうしようもない人です。沖縄の恥だ」

 今井氏の炎上に油を注いだ形となっているのが、同氏の不倫相手で現在も深い関係にある元神戸市議・橋本健氏の存在だ。フランス研修問題で今井氏への批判が高まると、X(旧ツイッター)上で《政党交付金は使ってないと説明したら、収入ガーとか言い出す人まで。自由な政党活動を阻害するなよ》《繰り返すけど、仮に全額党費だとしても問題ないんだけどね》と今井氏擁護にまわった。(*下が橋本氏のツイッター投稿

 だが、女性局のフランス研修は国会議員が30万円、地方議員らが20万円の自己負担で残りは自民党本部が支払っている。公開資料から自民党の収入を見ると、政党助成金が7割ほどを占めており、次に多いのが党費。つまり党員・党友から月々集めるカネだ。

 国会議員からの寄附もあるが、歳費の原資は税金。税金を原資にしたフランス研修であることは明らかだ。それが理解できないらしく、橋本氏は《まじで国会議員の歳費の使い道にまで文句言う奴とかどんな脳みそしてるんやろ》と暴言としか思えない投稿も行っていた。救いようのない愚かさだ。(*下が橋本氏のツイッター投稿

 そもそも、橋本氏に歳費や税金ついて語る資格があるとは思えない。神戸市議時代の2018年、彼は政務活動費(政活費)690万5,250円を不正に受け取ったという詐欺容疑で、神戸地検から在宅起訴された。

 印刷していない活動報告を印刷したとして虚偽報告。印刷業者に架空の領収書を出させて政活費を詐取していた。政活費疑惑が浮上すると、印刷会社に、マスコミの取材に対し「口裏合わせを」とメール送信していたことも法廷で判明。同年10月には懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決を受け確定している。

 裁判で検察側は、神戸市議だった橋本氏が政治活動には関係がないとみられる東京への交通費、飲食代に騙し取ったカネを流用したと指摘。「不倫相手」と報じられていた今井氏に会いに行くため、政活費を充てていた可能性さえあった。さらに、ゴルフ、神戸牛を扱う高級な店での飲食、キャバクラ、ガールズバーなどへの費消も分かっている。

 税金を詐欺していながら「議員活動に関連するものと思って使っていた。まあいいかと思っていた」と、非常識な動機を被告人質問で語っていた橋本氏。最終的には、実際に不正に得た金額が神戸市議会の調査で判明した910万円であったことも判明。事件判決で、裁判所は以下のように厳しく橋本氏を断罪していた。

・政務活動費を使い切らず神戸市に返還するのはもったいない、自身で自由に使えるカネがほしいという動機は身勝手で汲むべき理由はない。犯行態様も巧妙で悪質。
・制度を悪用し(市議という)立場を忘れたコンプライアンス意識の低さに、あきれざるを得ない。
・(詐取したカネは)議員活動に資するため使ったと被告人は主張するが管理が不十分であり、議員活動に使用されていたのか判然とせず、政務活動費からの支出が認められていないもの。被告人の刑事責任は相当に重い。

 自民党の神戸市議が、怒りを露わにする。
「4年の執行猶予がちょうど切れたので、えらそうにSNSに投稿するようになったのでしょう。政活費疑惑が浮上して、橋本氏には何度も公の場で謝罪しろと求めたが『カネは返した』と逃げ回った。判決後、自分の都合のいいテレビ局を使って取材に応じただけで、じつに情けない男ですよ。SNS上で『歳費の使い方に文句言うな』などと今井を擁護している内容をみて本当に呆れました。『お前が言うな』ってことですよ」

 橋本氏はSNSに《たいして今井議員の仕事ぶりを知りもせず言うてるんやろなー》と投稿。巧妙に深い関係でることをアピールしている。

 「今井と橋本がどういう関係になっているのか知りたくもないが、今井のSNS上の発信内容を見せられると、自民党の政治家が投稿する内容じゃ到底ない。反論されてムキになって言い返しているだけ。そこに不倫相手が便乗してして騒ぎを拡大させている。バカな話だ。政治家たるもの、何をすべきかが分かっていない。党の支持者に申し訳ない気持ちだ」(前出・自民党の大臣経験者)

 

 

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