【速報】検察が元田川市課長で大任町職員の池口芳幸氏を起訴

田川市の元環境政策課長で現在は大任町(永原譲二町長)の職員になっている池口芳幸氏を、田川区検察庁が公職選挙法違反の疑いで起訴したことが分かった。処分は27日付。

池口氏は、昨年4月23日に行われた田川市長選の投開票日、50人以上の同窓生が参加するグループラインに3選を目指しながら落選した二場公人氏への投票を呼び掛けるメッセージを投稿(既報1)。公選法は、選挙運動の一環である「投票依頼」が行える時期を選挙期間中だけと定めており(公選法第129条)、田川市長選の場合は告示日の4月16日から最終日の22日までだったことから昨年8月に市民団体有志が同法違反の疑いで福岡県警に刑事告発し、先月福岡地検に事件送致されていた(既報2)。

市民団体関係者によれば、事件は福岡地検から田川区検に移送され、最終的に27日付で起訴(略式命令請求)されている。いわゆる略式起訴で、池口氏が処分を不服としない限り、罰金刑が確定する可能性がある。

池口元課長を巡っては、ハンターの調べで、2021年5月に実施された「田川市一般廃棄物(ごみ)収集運搬業務委託」の業者選定プロポーザルで審査委員を務めていながら、選定1位となった早雲商事(田川市)が2022年1月に開催したゴルフコンぺの会場を予約。池口氏自身も、部下を誘ってコンペに参加していたことが分かっている。同氏の一連の動きには、不正を伴う悪質な官業癒着だった疑いが持たれており、田川市議会は百条委員会を設置し疑惑解明に向けた審議を進めている。

池口氏は、このプロポーザル審査に絡む別の不適切行為などが発覚して今年7月に減給1か月の懲戒処分受け、8月になって自主退職。9月からは、ごみ処理行政やし尿処理行政における独裁的な運営が問題になっている永原譲二氏が町長を務める大任町の職員として採用されている。

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