「自由」と「民主」が泣いている|自民党鹿児島県議団、会議のたびに“携帯没収”

12日に投開票された鹿児島県知事選挙で対応が分かれ、事実上の分裂状態に陥っている自由民主党の鹿児島県議団。再選を目指して敗れた三反園訓氏の党推薦を強行に推し進めた外薗勝蔵県議会議長らは、造反組を「処分」することで事を済ませ、責任逃れをする構えだ。

「脱原発」で初当選しながら変節して原子力ムラに近づいた不人気知事を、筋を曲げてまで支持した自民党員は少数。38人いる県議団も、現職支援で本格的に動いたのは半数程度で、あやふやな態度に終始する議員の方が多かった。

その自民党県議団が、“携帯電話”の扱いを巡り、小学校か幼稚園並みの大人気ない対応を続けていることが分かった。

■「携帯電話、預かります」に呆れる古参党員

県連関係者によれば、県議団執行部は、会議や会合の場に携帯電話の持ち込みを禁止しており、県議会棟なら控室にある県議本人の机の上に携帯を残し、県連の建物内なら事前に職員に預けるよう指示しているという。大のおとなが、それも県議会議員として多くの有権者の負託を受けた者が、まるで小学校か幼稚園でやるような携帯の事前回収に応じているというのだから、開いた口が塞がらない。

何の権限で携帯電話の回収を行っているのか分からないが、「ルール」と呼ぶにはあまりにお粗末で、事情を知った古参の自民党員からも厳しい指摘がとぶ始末だ。
「携帯預けろと言う方も非常識だが、黙って預ける方も情けない。そんなふざけた指示は、断固として拒否すべきだろう。ハンターに会議の様子を報道されるケースが続いたので、情報漏れ防止とかなんとか言うんだろうが、記事にされるようなバカなマネばかりやって原因を作ってきたのは外薗や日高など一部の、いわゆる三反園派。録音されなくても県議団内部の話はその日のうちにパッと広がるんだから、(携帯を回収しても)意味がない。議員同士の信頼関係が崩れてしまっている証拠だろうが、子供じゃないんだから、真面目に分裂した理由と向き合うべきだろう。しかしまぁ、携帯没収なんて小学校か幼稚園かね、うちの県議団は……」

■ハンターの報道が発端

この自民党員が言う通り、県議団執行部が会議への携帯持ち込み禁止を徹底するようになったのは、今年2月にハンターが県議団総会の録音データを公表してから。外薗議長が恫喝と屁理屈で同僚県議を黙らせ、三反園推薦を主導した際の様子が流されたことに、危機感を抱いたということらしい。ただし、内部情報が漏れるのは、その組織が腐っているからこそ。一部議員の暴走に呆れた“まともな議員”が、実態を世に知らしめる必要性を感じているからに他ならない。

政治の世界でモノをいうのは「数の力」であって、「暴力的な言動」ではない。反省すべきは、年上の議員に向かって「うるさい、黙っとれ!」と恫喝するような、非常識な県会議長の方だろうで、携帯電話を没収しても、問題は何も解決しない。

「自由」と「民主」を党名に掲げた政党が、所属議員の携帯を没収するようなマネをして恥ずかしくないのだろうか。ここは中国でも北朝鮮でもないはずだが……。

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