元名古屋市長の河村たかし衆議院議員が結成予定の新党に、先月離党するまで「NHKから国民を守る党」の副代表を務めていた齊藤健一郎参議院議員が参加する可能性があることが分かった。
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N党を巡っては、党首である立花孝志被告の犯罪行為が次々に立件されている状況だ。
兵庫県警は、SNS上で元兵庫県議の竹内英明さん(今年1月に自殺)が「逮捕される予定」などと発言した同被告を名誉毀損の疑いで逮捕して送検。神戸地検が起訴している。
また、宮城県警は先月19日、石垣のりこ立憲民主党参議院議員らの名誉を傷つける内容の選挙ポスターを掲示した疑いで立花被告と党関係者を書類送検。
さらに兵庫県警は、今年6月の尼崎市議選の際、立花被告に抗議した男性に暴行して負傷させた逮捕致傷の容疑で立花被告と党関係者2人を書類送検している。
そのN党で副代表として立花被告を支えてきた齊藤氏は10月、少数与党である自民党の誘いを受けて同党の会派に入ったが、立花逮捕を受けて離脱。N党も離党し無所属となっていた。
事情を知る関係者によれば、齊藤氏は周囲に『別の新党に内定』と話しているといい、その内定先とは、元名古屋市長の河村たかし衆議院議員が設立を公言している党だという。
元名古屋市長時代から選挙の「モンスター」と呼ばれるほど圧倒的強さを誇る河村氏は、11月に開いた政治資金パーティーで「新党結成。(現職議員が)5人集まった」と自信満々に語っていた。しかし「裏切者」が出たことで新党構想はとん挫した模様だとされる。前出の事情通は、新党参加を見送った一人が、日本維新の会を離党し、先ごろ自民党会派入りした阿部弘樹衆議院議員だと明かした上でこう話す。
「齊藤はないだろう。彼は、立花が竹内さんの名誉を毀損する演説を行った際、“前振り”とばかりに立花の名誉毀損発言をサポートしていた人物です。河村さんも、もうちょっとまともな人だと思っていたが……。齊藤を新党に入れるなんてことでは河村政治の信頼性に決定的なダメージを与えかねない。齊藤を河村さんに勧めたのは阿部議員。裏切ったお詫びとばかりに紹介したそうです。信用できない阿部さんから、これまた信用できない齊藤を紹介されたということ。河村さんは阿部氏らの“裏切り”で5人集められなくなり”禁断の果実“である齊藤を結党メンバーに加えようとしている。カネ集めが目的の新党ではすぐつぶれてしまう」
YouTube番組に出演した齊藤氏は、河村新党入りを隠そうともしていない。「河村新党に合流することがあるなら、はっきりいって政党助成金目当て」「お金の話も含めて、決めていかないといけない、条件を出す」と述べており、ネットでは大炎上している。
一方、阿部氏に近いある人物は、「河村さんの関係者は、NHK党にいた人物をスタッフに入れるなど、齊藤議員を河村新党に受け入れる準備を進めている。齊藤さんはNHK党の活動を、河村新党でも続けるような話を動画で語っている。77歳と高齢の河村氏を揺さぶって、立花被告とともに河村新党を乗っ取るつもりではないのか。河村新党は第2のNHK党になるんじゃないかと心配になる。阿部はうまく立ち回り自民党と組んでよかった」と語る。
兵庫県庁前には、今も文書問題に揺れる斎藤元彦知事や立花被告に対する抗議を目的に集まる人が大勢いる。メンバーの一人に話を聞いた。
「齊藤が河村新党へ?そりゃいけない。齊藤はNOだと声をあげなきゃいけない。河村さんにも反対の意思を突きつけたい。河村さんは選挙に強く、名古屋市長としての実績もあり、熱烈な支援者がいるので有名。本当に齊藤の新党入りをさせるのか?」(集会のメンバー)
多くの人を傷つけ、竹内元兵庫県議を死に追いやったとされる立花被告。そのサポート役ともいえる齊藤氏と、「数合わせ」のために組むというのではあまりにお粗末だ。河村新党が政治劣化の象徴にならないことを祈りたい。永田町では、河村氏が新党立ち上げについて「近く会見を開く予定」などという情報も乱れ飛んでいる。















