【2026 疑惑隠し総選挙】裏金、旧統一教会、豪雪で減る高市自民党の票

1月27日、衆議院選挙が公示された。高市早苗首相は、東京・秋葉原で第一声。一緒に並んだのは、日本維新の会代表、吉村洋文前大阪府知事と共同代表の藤田文武氏。高市氏は「今日は吉村代表と、はじめて一緒に街頭演説です」と維新との蜜月ぶりを強調したが……。

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「国会で4議席足りない。何とか自民党と維新できっちり議席をとらせていただきたい」「そうすれば、重要な委員会、予算委員会も憲法審査会も、法務委員会も委員長もとれます」――高市氏は早々に、自民党と維新が過半数をとるための解散総選挙だと「自白」した。

今月9日、読売新聞を使って通常国会冒頭での解散を流布させ世論形成。23日の国会初日、予定通り衆議院を解散し、たった4日後に選挙戦をスタートさせた。物価高に国民が苦しんでいる中、850億円もの費用をかけ「自分を認めさせる」ための選挙をするのだという。

昨年の総裁選で高市氏が勝てたのは、麻生太郎副総裁と旧安倍派裏金議員たちの支援のおかげ。今回の選挙では、さっそく裏金議員を公認し、比例重複も認めている。裏金問題の幕を引いたつもりなのだ。

高市首相誕生後、議員会館の部屋には、落選した裏金議員が日参。「今、解散総選挙をやれば高市首相の人気で勝てる」「旧安倍派の落選議員が戻ってくれば高市派を結成すればいい」と耳を疑うような会話が繰り返されていたという。裏金議員のための解散総選挙という側面があるのは確かだ。

旧統一教会の「TMリポート」では、高市首相を支持する内容が報告され、安倍晋三元首相と最側近の一人、萩生田光一氏には「エルメスの高級ネクタイをプレゼントした」まで暴露されている。大スキャンダルなのだが、選挙によってかき消されようとしている。旧統一教会隠しも高市氏の狙いの一つということだ。

公示日、裏金議員の候補者に聞くと、上機嫌でこう語った。

「選挙をやってくれないといつまでも裏金の落選議員といわれる。メンツが立たないし、格好悪い。総裁選で結束し、高市さんを総理に押し上げた甲斐があるというものだ。高市人気も抜群なので勝てると思う。旧統一教会や裏金問題?選挙が盛り上がれば国民は忘れてしまうよ」

自分さえよければという魂胆が透けて見える。

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連立を組む維新も同様である。大阪を中心に、兵庫、京都など近畿地方以外では苦しい展開となった維新。吉村氏と大阪市長だった横山英幸氏は、突然辞職して大阪府知事選、大阪市長選のダブル選に持ち込んだ。

辞任する理由もなく、仮に2人が当選しても、任期は来年春に予定される統一地方選まで。費やされる費用は約28億円で、税金の無駄遣いに対する府民の怒りは推して知るべしだ。

ダブル選については野党だけではなく、連立与党の自民党からも「何のための選挙かわからない」(大阪の衆議院選挙立候補者)と厳しい声が飛ぶ状況となっている。

維新は「国保逃れ」というスキャンダルも抱えている。今月15日、解散総選挙を目前に「国保逃れ」が確定した近畿の地方議員6人をあわてて除名処分としたが、疑惑はくすぶったままだ。

維新が掲げた衆議院選挙の公約の一つが「社会保険料の負担引き下げ」。しかし、社団法人の社会保険に加入して「国保逃れ」するという脱法的手段を組織的に行っていた疑いは晴れておらず、選挙後に問題が再燃するとみられている。

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25日から選挙戦初日の27日にかけて、北海道の空の玄関口「新千歳空港」では、雪の影響でピーク時に7,000人が足止めとなった。北海道、東北地方では連日のように豪雪のニュースが報じられている。2月8日の投開票日は、北海道、東北地方などではかなりの雪になるとの予報もある。選挙どころではあるまい。

岩手県の地方議員がこう憤る。

「27日、選挙がはじまってポスター貼りに行ったのですが、掲示板が雪に埋もれどこにあるかわからない。他陣営とも協力して掲示板を雪から掘り起こし、ようやく貼りました。与党か野党かなどは関係なく、選挙で誰が出馬しているのか、どのような政策なのかという国民の知る権利すら奪われかねない状況です。真冬に選挙をするなんて、北海道、東北地方をなめていますよ。高市さんご自身が来て、1枚でもポスターを貼ってみればいい。選挙をやっていて雪のために事故でも起きたらどう責任をとるのか。ふざけるなと言いたい」

豪雪被害は岩手県に限ったものではなく、東日本を中心にして広範囲に及ぶ。投票率が高くなると、無党派層が増えて自民党が不利になることはこれまでの歴史が証明している。「大雪が降って、投票率が下がれば、うちは助かる」と自民党の大臣経験者からはそんな本音が聞こえてくる。

国民をバカにした総選挙。仕掛けた高市氏に国のかじ取りをする資格はない。

 

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