【2026 疑惑隠し総選挙】自民党の情勢調査から見る注目選挙区(下)|大阪7区・京都2区でも維新が苦戦、自民に上滑り警戒感

「今回も全勝でいけると踏んでいた。調査結果を見て驚きだ」と話すのは、自民党と連立を組む日本維新の会の幹部。前回2024年の衆議院選挙では、大阪の小選挙区すべてで勝利。自民党から、比例復活できたのはたった一人と凄まじい勢いだった。

しかし今回は、大阪13区、19区で自民党にリードを許す展開。大阪7区でも、維新の前職、奥下剛光氏が自民党の元職、渡嘉敷奈緒美氏に3ポイント差まで詰め寄られている。

■大阪7区

大阪では衆議院選挙と同時に、無駄な大阪府知事選、大阪市長選まで行われている。維新の代表である吉村洋文前知事と、副代表で前市長の横山英幸氏が仕掛けた大義なき戦いだ。しかし、自民党や中道改革連合、共産党までが候補者擁立を見送っており、盛り上がり感はない。

衆議院選挙直前に維新の「国保逃れ」スキャンダルが発覚。その詳細は既報の通りで、かかわった6人の地方議員を除名処分にして、幕引きを図った格好となっている。

7区の奥下氏を巡っては、政治資金を使ってキャバクラとラウンジの費用に約9万円を計上していたことが発覚。スキャンダルの渦中にあることも大きなマイナスとなっている(既報2)。ある自民党の府議がこう話す。

「いくら維新がうち(自民)と組んだからといっても、選挙は別。今回はなんとしても維新の全勝を阻みたい。維新は高市総理に大阪入りを要望し、吉村さんと一緒にマイクを握ろうと誘っているが、それは絶対にありません。高市人気に便乗したいのでしょうがそうはいかない」

■京都2区

京都2区から出馬している維新の前共同代表で当選11回の前原誠司氏は、自民党の新人、藤田洋司氏に2ポイント弱の差まで攻め込まれている。

前原氏は日本新党、旧民主党、民進党、希望の党、国民民主党、教育無償化を実現する会、維新と次々に党を変えてきた御仁。地元の支援者から当選を危惧する声もある。

「前原さんが行った党は、やがてつぶれていくというのが地元で知られた話。腰が据わらない前原さんに、地元は既に期待感がなく、自民党の新人と競り合う状況だ。正直、前原さんが何を考えているのかわかりません。今回はボーダーライン上。安泰ではない」

近畿地方以外では、まったく勢いがない維新。自民党の情勢調査では比例区で15議席という結果になっている。近畿ブロックで8から9議席となり、その他のブロックでは1議席確保できるかどうかの瀬戸際だ。全体的には、前回の衆議院選挙よりも下回るとみられている。

■自民、上滑りも

世論調査では、数字があがらない中道だが、終盤にかけて、盛り返しそうな小選挙区もある。

31日に、公明党の支持母体、創価学会が全国108の選挙区を、「重点区」とする指示を出したという。それもあってか、愛知4区、福岡10区、鹿児島1区などでは、中道が自民党を逆転する数字をたたき出している。立憲民主党のある参議院議員が期待を込めて次のように語る。

「1月末の自民党の世論調査を見ると、あまりにうち(中道)が負け過ぎていてどうなるのかとひやひやしていた。今回の自民党の調査の方が実情に近いと思う。うちの調査では、前回より減らすが150から160議席程度はいけるのではないかとの数字もある。寒さで投票率がアップしないだろうから、組織票がしっかりくれば、いい勝負になる」

自民党は、創価学会の「重点区」指定や朝日新聞の「自民党300議席超」という過剰報道を受けて、《自民党の勢いにマイナスの影響を与えると考えられる》と警鐘を発しており、残り1日で順位が入れ替わる選挙区もありそうだ。高市首相の人気が上滑りしている可能性もあり、今後の展開が注目される。

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