不倫疑惑・國場外務政務官の前途多難|下地氏「復党願」の背景

衆議院沖縄1区の自民党が揺れている。前回の総選挙で敗れながら比例復活した現職の國場幸之助氏は、暴力事件や不倫などの度重なるスキャンダルで信用失墜。そこに、自民→そうぞう→日本維新と政党を渡り歩いてきた元郵政民営化担当相の下地幹雄衆院議員が「復党願」を提出した。

今月15日、自民党沖縄県連(中川京貴会長)は現職の國場氏でまとまる決議を行い、下地氏の復党を認めないことを決めたが、1月の解散総選挙が噂される中、地元のざわめきは治まっていない。

■暴行事件がきっかけでバレた「不倫」

そもそも、発端となったのは國場氏自身のスキャンダルだ。2018 年4月、國場氏は地元那覇市の繁華街の路上で起こした観光客とのトラブルで、足を骨折した。その際、國場氏と同行していたのが、地元事務所の女性スタッフのSさんだった。深夜の時間帯になぜ、國場氏とSさんなぜ一緒にいたのか――?それは、ほどなくして明らかになったSNSの履歴で明らかになった。

筆者が入手したSNSのスクリーンショットによれば、不倫関係にあったことが推察される次のような書き込みがあった。
大好きよ Sちゃん 本当にイアリングお似合い
Sほど可愛い子は地球にはいない
想像するだけで、魅力ありすぎて、狂っちゃう

Sさんの元夫は、國場氏と妻の「不貞行為」で家庭を破壊され離婚を余儀なくされたとして、同氏を相手取り損害賠償を求める民事訴訟を提起していた。

「國場氏は最初、いろいろ主張してきたそうです。しかし、最後は國場氏が多額の金銭を支払うことで決着したと聞いているます。金銭を払う代わりに、和解条項は外部に出さないでという内容だともいわれています」(自民党の沖縄県議)

■経済界も愛想尽かし

スキャンダルまみれの國場議員に、身内も呆れているようだ。

もともと國場氏は選挙に弱い。過去の衆院選挙を振り返ると、沖縄県議から国政に転じた2008年の総選挙で下地氏に完敗して落選。12年にようやく下地氏を破って初当選したものの、14年、17年と続けて共産党の赤嶺政賢氏に負け、かろうじて比例復活していた。今回下地氏が「復党願」を出した背景には、そうした國場氏に愛想を尽かした地元経済界の意向があったという。

その経済界の中核にいるのが、地元最大のゼネコン「國場組」だというから驚きだ。國場議員の父は國場組の元社長、創業者の國場幸太郎氏は祖父にあたる。同社の國場幸一会長ら地元の有力経済人が「保守分裂で2度も共産党に敗れている」として、國場氏と下地氏の保守系候補者一本化を求めたのだ。

さらに、2年後の沖縄知事選挙を控えて保守一本化を求める地元企業1万2千社あまりの署名簿まで提出している。一体何が起きているのか――前出の自民党県議が、こう解説する。
「いくら共産党に2度選挙区で負けても、國場氏は比例復活してバッジをつけているんですから、普通は一本化の話なんて必要ない。つまり、國場氏のスキャンダルが目に余るということですよ。今、出ている女性スキャンダル以外に、反社会的勢力が関係するようなネタが出るそうです。そうなると、実績のある下地氏の方がいいと考えるのは当然。だからこそ、國場家が音頭をとって署名まで集めたんです。國場氏はNO、下地氏に出馬せよと促しているわけです」

下地氏は引き続き復党を求めるとしているが、無所属での立候補を視野に入れいているのは確か。保守分裂となれば、國場氏の小選挙区での当選は、これまで以上に険しいものとなる。

前述した通り、現職とはいえ國場氏は2度連続で比例復活。自民党の規定では、次の総選挙で選挙区と比例区の重複立候補は認められない。

(山本吉文)

 

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