コロナ自粛で沈む「眠らない街」新宿・歌舞伎町

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急事態宣言が7都県に発令された。東京都では4月10日に休業要請の対象となる施設が公表され、遊興施設や大学、商業施設などに対して11日からの休業を要請するほか、居酒屋を含む飲食店については、営業時間を午前5時から午後8時まで、酒類の販売は午後7時までに短縮することを要請した。

日本を代表する繁華街として知られる新宿・歌舞伎町も今回の自粛要請を受け、多くの店舗が休業や時短営業を余儀なくされている状態だ。「眠らない街」と形容された街の様子は、確実に変わった。

 

4月11日午後7時

都営大江戸線・新宿西口駅を降り、歌舞伎町方面に進むと、左側に西武新宿駅、正面にはパチンコ店のエスパス・新宿歌舞伎店が見えてくる。いつもならまばゆい光を放つエスパスの電光看板が今日はともされていない。都の自粛要請を受け、4月8日から臨時休業しているためだ。

歌舞伎町一番街とセントラルロードを歩いてみた。街の明かりはいつもと変わりないように見えるが、歩いている人の数は圧倒的に少ない。お店によっては「臨時休業」の張り紙もされていた。

セントラルロードから東に歩いて約5分程度にある「新宿ゴールデン街」。週末ともなると、物珍しさに訪れる人が通りを埋め尽くすほどの盛況ぶりなのだが、この日に限っては多くの店が臨時休業で辺りは真っ暗だった。空いている店も数店舗ほど。どこもひっそりと営業している様子だった。

飲食店は時短営業、24時間営業の店も

営業自粛の要請を受けて、多くの飲食店が営業時間変更を余儀なくされている。早朝から店を開けている立ち食いそば屋は午後7時をもって閉店。ラーメン居酒屋として酒類も提供する某チェーン店もこの日は午後8時をもって閉店の張り紙を掲げていた。

営業自粛の要請は24時間営業の飲食店も例外ではないようだ。24時間年中無休を謳っていた某ラーメンチェーン店は、営業時間を午前11時から午後8時に変更。開いていると思って立ち寄った若者3人連れは張り紙を見て、「え、まじで?」と絶句していた。大手牛丼チェーン店の松屋も、午後8時から翌朝5時までは店内飲食を自粛し、テイクアウトに切り替えるなどしていた。

自粛要請を逆手に取ったお店も

多くの飲食店が時短営業を迫られるなか、自粛要請を逆手に取った飲食店もあるようだ。こちらのバーは、いつもなら夕方6時から朝9時までが営業時間帯だが、自粛要請を受けて営業時間帯を朝8時から夜8時に変更していた。

これならば都が要請している「午前5時から午後8時まで」に抵触することはない。歌舞伎町ならではの「苦肉の策」とも思える。

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