三反園前鹿児島県知事に違法ポスター掲示の疑い

三反園訓前鹿児島県知事が、公職選挙法違反が疑われるポスターの掲示を行っていることが明らかとなった。

■違法ポスターは鹿児島2区内限定

下の写真は、鹿児島市谷山地区に掲示されている三反園氏のポスター。顔写真と名前を大きく印刷したもので、よく見ると青い板で裏打ちされているのが分かる。

問題のポスターが掲示されている谷山は、鹿児島市内のうちで唯一、衆議院鹿児島2区に編入された地域。次の総選挙で同区からの出馬を目論む三反園氏にとっては、なんとしても支持拡大を狙いたいところだ。地区内で戸別訪問を徹底し、付近の交差点で頻繁に朝立ちを繰り返しているのも、そうした活動の一環とみられている。

知事時代から公職選挙法や政治資金規正法の規定に無頓着で、違法行為がみつかるたびに本サイトの追及を受けてきた三反園氏。一番強いと言われる「2期目」の選挙で落選の憂き目にあったにもかかわらず、相変わらず順法精神は乏しいらしい。

公職選挙法は、文書図画の掲示について、政治家が政治活動のために使用するポスターなどの文書図画を掲示する際に、ベニヤ板やプラスチック板その他これらに類するものを用いて掲示することを禁じており(法第143条16項)、裏打ちされた三反園氏のポスターは、この規定に違反する疑いがある。

問題はまだある。同氏のポスターを近くに寄って見てみると、『鹿児島未来政経会議』という団体名と思しき記載が――(下の写真参照)。鹿児島県選挙管理委員会に確認したところ、こうした名称の政治団体の届出はなかった。三反園氏のポスターを掲示している鹿児島未来政経会議は、あるのかないのか分からない任意団体ということになる。

ポスターに記された掲示責任者の氏名は、田辺宗行氏。県政界関係者の話では、徳田毅元衆議院議員や金子万寿夫衆院議員の事務所スタッフだった人物だという。事実なら選挙や政治活動のイロハぐらい身につけていそうなものだが、自民党の関係者からは厳しい批判が飛び出した。

「鹿児島2区の奄美で、田辺さんが地域の名簿を集めて回った。奄美の人たちは田辺さんを金子先生の秘書だと思っているから、名簿を渡したんですね。ある地区長さんの説明によれば、田辺さんは三反園の選挙のためだとは一切言わず、名簿を下さいだけだったと言うんです。これは、極めて悪質なルール違反。名簿は個人情報ですから、利用目的を告げずに、あるいは偽って入手する行為は法律にも抵触するんじゃないですかね」(鹿児島2区内の自民党員)

現在確認されている三反園氏のポスターは2種類。いずれも「鹿児島未来政経会議」という実態不明の集団の、時局講演会を周知するスタイルとなっている。しかし、見ての通り実態は三反園氏個人を宣伝するためのポスター。念のため、記者が上掲の写真を提示した上で法解釈を求めた鹿児島県選管は、次のようにコメントしている。
「確認して部内で検討しました。これは三反園さん個人の政治活動用ポスターということになります。写真にある青いプラスチック状の板が、このポスターを掲示するために作られたものであれば、公選法143条16項に違反する疑いがあると言えます」

■ポスター掲示は今月21日までだが・・・

ちなみに、問題のポスターが掲示できるのは今月の21日まで。それ以後、このポスターを屋外に掲示すると違法とみなされ、取締りの対象となる。法の規定で、いずれの選挙の場合でも、任期満了の日の6ヶ月前の日から当該選挙期日(投開票日)までの間、政治家個人や支援団体の政治活動用ポスターが掲示できなくなるからだ。三反園さんが、6か月規定を知っているかどうかは分からないが……。

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