福岡県町村会会長・永原譲二大任町長が賭け麻雀|元マル暴幹部の別荘で常習化

福岡県町村会の会長で全国町村会の副会長も務める永原譲二大任町長が、常習的に賭け麻雀を行っていることが明らかとなった。

直近で賭け麻雀が行われたのは今年1月、永原氏は、愛人女性や町内の業者らと大分県日田市天ケ瀬にある町長の息子名義の別荘に滞在し、少なくとも元日から2日まで、現金を賭けて雀卓を囲んでいた。

町政トップの犯罪行為について文書で確認を求めたが、永原氏はこれを黙殺。町長室での直接取材には「答える必要がない」として回答を拒否している。

■賭け麻雀のあげくコロナ感染

関係者の証言によると、直近で永原町長が賭け麻雀を行ったのは、今年1月1日から2日までの2日間。元日午後、町の業者らと2人ずつ2台の車に分乗し、日田市天ケ瀬にある町長の息子名義になっている別荘に出向いていた。

別荘には町長の愛人女性と別の関係者が先着しており、この時点でメンバーは6人。その後、町長の親族男性が加わり計7人での正月滞在だった。このうち、町長と町長の交代要員(二人でひと組)、内装業者、保険業者、町長側近の運送業者の5人が、別荘内にある雀卓のある部屋で賭け麻雀に興じていた。

レートは、「チップ1枚1,000円」というもので、別に「ゲーム代」と称する場代を1回ごとに500円支払う仕組み。このゲーム代は、飲食費として使われる決まりになっている。

2日間トータルで、10~15万円ほど勝ったのが内装業者、町長と他の二人はそれぞれ5~6万円の負けだった。町長の愛人と親族男性は麻雀に加わらず、小銭をかけての花札などで時間を潰していたという。

天ケ瀬の別荘における町長の賭け麻雀は常習化しており、ここ8年ほどは、年末・年始、ゴールデンウイーク、盆といった数日間の休みがとれる時期には必ずといっていいほど、今年の正月とほぼ同じメンバーが呼び集められている。

数年前までは、町内の幹線道路沿いにある場所で、役場の業務時間内に別のメンバーらと賭け麻雀を行っていたことも分かっている。

これまで報じてきた通り、永原町長が新型コロナウイルスに感染したのは今年の正月。天ケ瀬の別荘にこもって賭け麻雀を行ったことで、一緒に滞在していた業者らにも感染が広がっていた。町長が頑なに感染を否定してきたのは、賭け麻雀の発覚を恐れたためとみられている。

問題の別荘は、2004年に町長の息子が売買で取得した物件。法務局で閉鎖登記を確認したところ、前の所有者は当時指定暴力団の会長代行を務めていた男性だった。

永原氏が暴力団まがいの行動に出たのは先週8日夜。町長は、町政刷新を図ろうと印刷物を配布していた市民団体のメンバーに特殊警棒を持って襲いかかり、県警田川署で事情聴取を受けていたことが分かっている。

■賭け麻雀巡る事件

政・官関係者の賭け麻雀を巡っては昨年5月、黒川弘務東京高検検事長(当時)が新聞記者と賭け麻雀を行っていたことが発覚して辞任。略式起訴された黒川氏は、裁判所から罰金20万円の略式命令を受けている。

福岡県内では、2016年に飯塚市の斉藤守史市長(当時)が役所の業務時間中に賭け麻雀を繰り返していたことが分かり、責任をとって辞任している。

 

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