先行き暗い「岸田ブラック政権」

10月4日、第100代総理大臣に岸田文雄首相が就任に岸田内閣が発足した。だが、その顔ぶれを見ると「ブラック政権」と言わざるを得ない。

■脛に傷持つ政治家がゾロゾロ

まず党の役員だが、幹事長にURへの口利きを依頼してきた業者から大臣室で現金50万円をもらったことを認めている甘利明幹事長。国対委員長には、選挙地盤がある地元福井県で女性のパンツを盗んだことが明らかになっている高木毅元復興相。組織運動本部長は、政治資金の未記載問題で東京地検特捜部から強制捜査を受ける直前にデータが保存されているパソコンをドリルで壊して証拠隠滅を図った小渕優子元経産相だ。

閣僚に目を移すと、こちらも「政治とカネ」の問題で、すねに傷がある顔ぶれが並ぶ。

再任された茂木敏充外務大臣は、地元有権者に衆議院手帳を配り、公職選挙法が禁ずる選挙区内での寄付が疑われた人物。文科相から経済産業相に横滑りした萩生田光一氏は、殺人事件を起こした会社の人間から寄附を受領したり、国家戦略特区を利用して獣医学部を新設した加計学園が運営する大学で、名誉客員教授として報酬を受けていたことが分かっている。

総裁選に出馬した野田聖子少子化担当相は、夫が指定暴力団会津小鉄会の元組員だったと報じられたことについて「夫を信じている」と強弁したが、事実関係が争われた民事訴訟で東京地裁は、夫が所属していた暴力団の元組長の証言について『京都市西京区の自宅で原告(野田氏の夫)と杯を酌み交わしたこと、原告が運転手をしていたこと、組の新年会などに参加していたことなどを詳細に供述するなど、その内容は具体的かつ迫真的」『原告が指定暴力団・会津小鉄会に所属していた元暴力団員であるという事実の重要な部分は、真実であると認められる』認定している(現在、野田氏の夫は控訴中)。

■フレッシュとは程遠い新米大臣たち

初入閣が13人ということでフレッシュさをアピールする岸田内閣だが、新米大臣にも問題児が多い。

初入閣組の西銘恒三郎復興担当大臣は地元沖縄の辺野古基地建設の業者から、2014年に献金を受領し問題になった。2017年にも同様の献金を繰り返しもらっていたことが分かり、県民から強く非難されていた。

極めつけは、秘書が極悪非道な犯罪を起こした二之湯智国家公安委員長だ。二之湯氏の秘書だった上倉崇敬被告は、2010年9月に京都市左京区にある不動産会社の経営者宅から1億円を強奪。経営者の妻からさらに2,500万円を脅し取るなどして、強盗致傷や強要未遂容疑に問われた。1審では懲役13年の実刑判決が言い渡され、現在控訴中である。

今も容疑を否認しているという上倉被告は、事件を起こした時、二之湯氏の公設秘書だった。被告人質問で上倉氏は、「二之湯参院議員公設秘書」という肩書で、「ある病院が診療報酬の不正請求で厚生労働省の調査が入ると聞いて圧力をかけた。そのおかげで処分が軽減。2,000万円の報酬を病院側から受け取った」と証言している。

また、公設秘書という顔の広さを売りにして、自ら京都・祇園でクラブを経営。法廷では「国会議員秘書がばれてはいけないので、ダミー会社を設立し、祇園でKというクラブを経営していました」と認めた上で、「クラブのママが、別でやっていた店に高山若頭が来ていて親しかった。ママは恐喝の現場に居合わせたと京都府警は疑っていた。現役の国会議員秘書が経営しているクラブと暴力団との関係がバレたら、マスコミが大騒ぎします。あわてました」と振り返っている。

京都府警は、2010年11月に指定暴力団六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭を恐喝容疑で逮捕(その後実刑が確定)したが、その関連で上倉被告が関係するクラブに目を付けていたという。

ある自民党幹部は、次のように嘆いている。
「よりによって二之湯氏ですよ。すでに来年の参院選は出馬せず引退することを表明している人物です。おまけに、公設秘書だった人物が強盗事件で実刑判決。秘書の監督さえできない政治家に、国家公安委員長が務まるとは思えません。怪しい面々が党役員や閣僚に入っている印象は否めませんよね。岸田さんは人の話をよく聞くと自慢していますが、聞いても、すぐに反対の耳から抜けているのかと思わざるを得ません」

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