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カテゴリー:僭越ながら「論」
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色褪せた「聞く力」|「国葬」でみえた岸田文雄の実相
昨年9月の自民党総裁選以降、岸田文雄首相が事あるごとに強調してきた「聞く力」。国民の声に耳を傾けなかった安倍晋三、菅義偉という二人の首相経験者との違いを印象付けるための旗印だったようだが、就任から1年ですっかり色褪せた。… -
【元総理銃撃】おかしくないか?「民主主義」と「言論の自由」の大合唱
演説中だった総理大臣経験者が白昼、大勢の聴衆の前で銃撃され殺害されるという憲政史に残る事件が起きた。 銃弾に斃れたのは、歴代最長の総理在任記録を持ち、戦後の国の在り方を大きく変えた安倍晋三氏。テレビ各局やネットメディ… -
政治不信の元凶
公示を目前にしながら、3年ごとの参議院選挙が一向に盛り上がらない。 原因を探すにあたって説得力を持つのは、「自民党が圧勝しそうな状況に有権者がしらけている」という、ある与党議員の指摘だろう。 毎回の国政選挙で棄権… -
鹿児島県医師会がなくした「仁」
『仁』とは、他者に対する思いやりの心、つまり「仁愛」だ。そうした意味で、鹿児島県医師会において「医は仁術」という言葉は死語になったと断言しておきたい。 2か月以上続く取材を通じて見えてきたのは、「腐った組織」の実態… -
三反園氏政治団体200万円不記載報道で南日本新聞への「お願い」と「反論」
”せっかくハンターの記事を後追いしてくれたのなら、きちんとした仕事をしていただきたい“――南日本新聞の直近の記事に対する反論と、「心からのお願い」である。 ◇ ◇ ◇ ハンターは13日、鹿児島県医師会… -
ロシアのウクライナ侵略戦争を利用する危険な政治家たち
ロシアが仕掛けたウクライナへの侵略戦争に世界が揺れる中、日本国内の“危ない政治家”たちが、好き放題言いはじめた。 ■「核共有」でつながる安倍晋三、高市早苗、松井一郎 プーチンが核兵器の使用をちらつかせるや、危機感を煽… -
元総理らの脱原発書簡に自民党非難決議の笑止千万|「無責任」はどっちだ!
脱原発を巡って、5人の元総理と原子力ムラの主張を代弁する政治家たちのバトルが勃発した。 5人の元総理とは、欧州連合(EU)に脱原発を求める書簡を送った小泉純一郎、菅直人、鳩山由紀夫、細川護熙、村山富市の各氏。対する… -
オミクロン株感染拡大が突き付けた「日米地位協定」と「安保条約」の問題点
懸念されていた新型コロナのオミクロン株が、急速に広まった。とりわけ注目されるのが、沖縄、山口、広島における感染者数。その推移を見る限り、最初にウイルスをばら撒いたのが「米軍基地」であることは明らかだ。 「水際対策は… -
東北の蝦夷(えみし)と被差別部落――菊池山哉が紡いだ細い糸
歴史は勝者によって綴られる。敗れ去った者たちの声が記されることは、ほとんどない。敗者の姿は歴史の闇の中に消えていく。 大昔、私たちが住む東北には蝦夷(えみし)と呼ばれる人たちが暮らしていた。その東北に、畿内で成立し… -
「日大闘争」から53年|物言わぬ学生たちへの失望
秋田明大(あきた あきひろ)という名前を記憶している日大OBはどのくらいいるだろうか。1968年、教授の脱税や水増し入学を発端に、国税の調査によって数十億円に上る使途不明金が発覚した日本大学で、多くの学生が正常化を求めて…