【読者投稿】迷惑運転 進路塞ぐ2台が言い合い、一旦停止無視からあおりへ

2020年1月、読者から一通のメールが届いた。メールに添付されていたのは、運転中の車から前方2台の車両を撮影した動画だった。

 

ドラレコに記録された緊張感のある恐ろしい事件

片側2車線の道路を走行中に前方2台の車が並走したままスピードを緩め、路上で停車。2台の車の運転手はドア越しに、なにか言い合っている様子がわかる。
投稿者の車は、言い争う2台の先行車に進路を塞がれて立ち往生する羽目に。
結局、言い争いが続いていたため、投稿者はしょうがなく中央線を越えて追い抜いて行かざるを得なかったという。

 

動画投稿者のドライブレコーダーに録画されたのは、前方左車線を走る赤いバン型の運搬車と右車線の白い乗用車。
2台は並んで走行しながら信号もないところで停車。後続車の行手を阻んだ。

投稿者の説明によると、赤いバンが交差点で一旦停止を無視したため、同じく交差点に進入しようとしていた白い乗用車が衝突しそうになった。
その直後から後続車(白)があおり始めたという。あおり運転に気付いた赤いバンが減速し、路上で停車するかたちとなった。

 

一旦停止を無視したことが引き起こした一連の出来事だが、カッとなって後続車があおり運転を行うのも同様に危険な行為だ。それ以上に、2車線を急停車し塞いでしまっては、後続車からの追突事故を招く危険極まりない行為となる。

撮影された場所は福岡県古賀市内の道路。夜間のため、交通量はそれほどでもないが、幹線道路のため、一定量車は流れている。一時的な感情に左右されて、周りが見えなくなった二人の迷惑ドライバー。
後続車に迷惑と事故の恐怖を与えていたとは思いもよらなかっただろう。迷惑運転はこの2台の車両だけの問題ではないことをよく覚えておくことだ。それが出来なければハンドルを握る資格はない。

 

煽り運転は重い罪に

昨年からの重大事故の発生を受け、警察によるあおり運転の取り締まりは強化されている。あおり運転は、車間距離保持義務違反、進路変更禁止違反、急ブレーキ禁止違反等の道路交通法違反のほか、危険運転致死傷罪(妨害目的運転)や刑法の暴行罪に該当することがある危険行為。事故を起こさずとも、交通に危険を生じさせる行為として、免許停止の処分が行われるケースもある。

 

全国の警察では運転中に危険な運転者から追われた場合は、安全な場所に避難し、「ためらうことなく」110番で通報するよう求めている。
岡山県警では、専用サイトで動画提供を求める全国初の取り組みを始めており、昨年12月には動画を端緒とした初めての検挙が行われた。

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