「こんなのがバレたら、国保逃れに続くスキャンダルになってしまう」と顔をしかめるのは、日本維新の会の関係者だ。手にしているのは1通の『督促状』。日付は2025年8月で、宛先は《市村浩一郎様》となっている。
督促状を送り付けられたのは、日本維新の会の市村浩一郎衆議院議員(比例近畿ブロック)。維新関係者による「国保逃れ」で注目を集める一般社団法人「栄響連盟」の代表理事K氏が、かつて秘書として仕えていた議員センセイである。疑惑のデパートと化した維新に、新たな問題が浮上した。
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督促状というからには「滞納」を続けているということ。前出の維新関係者は「よりによってこんな時期に督促状かよ」と肩を落とす。
維新を巡る「国保逃れ」疑惑の発端となったのは、一般社団法人「栄響連盟」による脱法行為。法人の理事に就任して社会保険に加入することで、国民健康保険及び国民年金よりも低額の社会保険に加入できるという違法スレスレの手法だ。それを主導したとみられるのが「栄響連盟」の代表理事K氏。同氏は2023年4月の兵庫県議選に維新公認で出馬したが、その時の選挙公報には《市村浩一郎衆議院議員公設秘書》と記されていた。
K氏は、兵庫県議選の際にさまざまなトラブルを引き起こしたという情報もあり、背後に市村氏がいるのではないかという疑念につながる。維新のスキャンダルの影に“市村あり”と噂される厳しい状況なのだという。
一橋大学から松下政経塾に進んだ市村氏は03年、旧民主党の公認候補として衆院兵庫6区から出馬し初当選。39歳の時だった。旧民主党政権下で政務官も務めたが、13年の衆議院選挙で落選。その後、維新に移籍して当選5回を数えるまでになった中堅だ。
話を《督促状》に戻す。請求主を調べると法人Hとあり、兵庫県の西部に位置する別荘地の管理者であることがわかる。滞納金額は約100万円で令和4年から7年にかけて管理費、水道料金の支払いが滞っている模様だ。別荘地は市村氏の地元である兵庫6区(宝塚市など)から高速道路を使っても2時間ほどかかる。ある地元支援者が裏事情をこう打ち明ける。
「市村さんがとてもお金に細かい人なのは地元でも有名。だから、別荘なんてものに興味があったとは驚き。彼は長く別居しており、その妻らが利用しているという話もあります。お金はあるんだし、妻の使っているものなら払えばいいのにと思うのですが、本当にケチなんでしょうね。維新の中ではそれなりにキャリアもあり仕事もできるのですが、無気力で、国保逃れについても『Kが勝手にやったんだ』と他人事。最近は国保逃れについて聞かれるのが嫌で、地元活動はあまりやっていません。市村さんは別荘の管理者側から電話でも『議員なんだからきちんと払ってくれ』と督促されているそうですが、『俺には関係ない』という態度でまったく応じようとしていないといいます。それもあって、別荘の管理者側は維新の本部などに支払いをしてくれるようにと泣きついているそうです」
「国保逃れ」が判明している4人は、すべて兵庫県の地方議員。兵庫県の斎藤元彦知事の内部告発問題に関連して逮捕された立花孝志被告に情報を漏らしていたのも維新所属の岸口実県議(除名処分)と増山誠県議(離党勧告)だった。
調べてみると、市村氏のキャッチフレーズは「日本を今一度せんたくいたし申候」。洗濯すべきは自分ではないのか。















