きょう注目の首相会見|内容次第で政局も

2週連続で慶応病院に行き診察を受けた安倍晋三首相が、きょう午後5時から記者会見を開く。

新型コロナウイルス対策本部の会合を終えた後、安倍首相は新たな対応策として「対策パッケージ」を発表する見込みだ。完全復帰に向けたアピールの場にしたいのだろうが、永田町で官邸の発表内容を額面通りに受け取る人は少ない。

「コロナ対応だけで終わるなんて、誰も考えていない。安倍首相は、病状についても何か語るはず」「明日の会見では、重大な発表があると思う」――どの自民党の国会議員に聞いても、そんな答えが返ってくる。

■懸念される病状は……

安倍首相の本当の病状はどうなのか?自民党のベテラン議員は、あっさり「持病である潰瘍性大腸炎が悪化していると聞いている」と話す。

2007年、第一次安倍改造内閣を発足させたばかりだった首相は、潰瘍性大腸炎が悪化し、就任から1年ほどで退任に追い込まれた。持病が悪化となれば、楽観視できない事態だ。

普段は10分刻みで報告や会議などが入る安倍首相の日程だが、7月に入って数回、安倍首相の日程に「空白の時間」が生まれるようになった。その間に主治医が官邸や公邸にきて、治療にあたっているというのである。ある自民党幹部が、打ち明ける。
「安倍首相は最近、数キロやせたそうで、潰瘍性大腸炎が悪化が原因と聞いた。空白の時間に投薬する薬の調整したり、点滴を受けていたと聞いている。これまでアサコールという特効薬のおかげですっかり元気になり、復活できた安倍首相だが、特効薬の効き目が落ちるようになった。そこで、ステロイド系の薬なども並行して投与しているらしい。『綱渡りのような感じでしのいでいる』と安倍首相の周辺は言っているよ。私も安倍首相が歩いているところに偶然出くわしたが、顔色も悪く歩く姿も弱々しかった。はじめて首相になって、辞めた時と似た様子だった」

一方で、潰瘍性大腸炎だけではないという声もある。
「安倍首相の父、安倍晋太郎元幹事長は総理の椅子を前に、すい臓がんで亡くなった。安倍首相が慶応病院で治療に時間がかかっているのは、すい臓がんではないのか。潰瘍性大腸炎は大腸がんのリスクも高く、そちらかもしれない」(永田町関係者)

きょうの記者会見では、安倍首相が自身の病状だけではなく、進退問題について語る可能性もある。前出の自民党ベテラン議員が、次のように解説した。
「しばらく入院して麻生さんを首相臨時代理にを充てるのではないか。様子を見ながら総裁選の準備を整え、党員投票ではなく両院議員総会を開催し、国会議員だけで後継総裁を選出するという流れを考えているんだろう。安倍首相は、石破氏以外なら誰でもかまわないというスタンス。世論調査でもわかるように、次期首相のアンケートでは石破氏がいつもトップ。しかし、石破嫌いの首相は、何としても石破総理をつぶしたい。党員投票にしないのは、石破氏の全国的な人気が怖いからで、そうなると岸田氏がもっとも有力ではないのか」

きょうの会見で、政局が大きく動く可能性もある。

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