鹿児島県指宿市の公立小学校に勤務する20代の女性教諭が、同僚で30代の教務主任に呼び出されて体を触られるなどの暴行を受けて傷を負った事件で、鹿児島県警が24日までに加害者男性を傷害の容疑で書類送検したことが分かった。
■卑劣な犯行に捜査のメス
事件が起きたのは今年9月。教務主任として女性教諭を指導する立場だった男性教諭は、“身内からもらった果物をあげる”などと持ちかけ、アパートの号室を教えて女性教諭を自宅に呼び出した。
すぐに帰ろうとする女性教諭を言葉巧みに自室に引き入れた男性教諭は、果物を渡すことなく自分だけ飲酒。一方的に話す態度に不安を覚えた女性教諭が帰ろうとして靴紐を結んでいたところ、男性教諭が豹変して女性の腕をつかんだり、身体を触るなどして外に出ようとした女性教諭を強い力で引き戻し、部屋の鍵をかけた上で、わいせつ行為に及ぼうとしたという。
一瞬の隙をついてその場を逃れた女性教諭が、両親や学校側に報告を入れたことで事件が表面化。加害者である男性教諭は、事情を確認した女性教諭の両親と校長・教頭の前で、わいせつにあたる行為だったことを認めた上で形だけの謝罪の言葉を述べていた。
女性教諭からの被害届を受理した鹿児島県警指宿警察署が捜査を続けていたが、24日までに男性教諭を書類送検。同日昼頃、捜査員が関係先に報告したことが確認されている。