【速報】道立校パワハラの開示請求で北海道庁が守秘義務違反|加害者側に情報伝える

 極めてタチの悪い守秘義務違反である。北海道立の専修学校で起きている幹部職員らによるパワハラ事案を取材するため、ハンターの記者が情報公開請求を行ったところ、請求を受けた道庁が、加害者側である専修学校に請求内容や記者の氏名、電話番号といった情報を伝えていたことが明らかとなった。

 当該校のパワハラに関し、所管庁としてどう対応してきたかを確認するため事前に行った開示請求だが、犯行を続けている悪質職員らに調べられていることを知らせたも同然。調べられる側に時間的な余裕を与えた格好で、「隠蔽」が懸念される事態だ。

■看護学校内でパワハラ横行

 関係者から情報提供を受けハンターが道庁に開示請求したのは先月29日。開示を求めたのは次の2点である。

・北海道立江差看護学校内で起きたパワハラ等の不適切事案について学生や学生の家族などから寄せられた告発、苦情、相談についての全ての記録。(*正確な校名は「北海道立江差高等看護学院」
・上記告発、苦情、相談に対する学校側や道庁側の対応が分かる文書。

 これまでの取材によれば、同校内では副学院長ら幹部を含む複数の教員による生徒へのパワハラが横行。何年も前から、生徒への人格否定、暴言、脅し、指導放棄、退学の強要といった犯罪的な行為が常態化する事態になっていたことが分かっている。

 当然、保護者からの苦情や相談、告発があったはずで、指導監督する立場の道庁がそうした声にどう対応してきたのかを確認する必要があった。

 前述の開示請求はそのために行ったものだが、31日、いきなり連絡してきたのは道の担当課ではなく、不祥事を起こしている当事者の学校。事務局を名乗っての電話は、「何年度分の文書を準備すればいいのか」という問い合わせだった。

 電話の相手の名乗りを聞いて、記者が驚いたのは言うまでもない。犯罪行為を容認している組織を調べようとしているのに、あろうことか道庁は、加害者側である学校に開示請求の内容や記者の個人情報を伝えていた。道庁が犯罪者に対し「あなた方は調べられていますよ」と教えた格好で、口裏合わせや隠蔽が行われる可能性は否定できない。情報公開の窓口である文書課行政情報センターに強く抗議した上で看護学院の担当課に連絡するよう申し入れたが、終日何の反応もなかった。

 江差看護学院で起きている悪質なパワハラの実態については、シリーズで詳しく報じていく予定だ。

 

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