令和元年に鹿児島市内の公立中学校で複数による“いじめ”が発生、被害にあった女子生徒が転校を余儀なくされるという事態に発展したが、学校と鹿児島市教育委員会がいじめの実態を矮小化した上で、隠蔽を行っていたことが分かった。ハンターは、「隠蔽の証拠」を入手している。
いじめを隠蔽していた中学校は、教育実習生を受け入れている有名校。事案発生当時の校長は、県教育委員会の元次長で、現在は鹿児島市内の公民館長を務めている。いじめを解決せず、問題を悪化させた教師は、研究発表などの成果で教育界に知られ、地元紙にも取り上げられるほどの人物だという。被害を受けた子供の救済ではなく、校長と教師の社会的な立場や、“教員同士のかばい合い”を優先させた可能性がある。
ハンターの取材に対し市教委は、いじめによって女子生徒が転校に至った経緯を認めている。
県内の教育行政を統括する鹿児島県教育委員会によれば、いじめが原因で転校に至った場合は「重大事案」。自治体の教育委員会から県教委に報告する義務があるが、問題のケースについては、「口頭でも文書でも一切の報告が上がっていない」と明言している。
この問題については、明日からの配信記事で詳細を報じる予定だ。