梶山弘志経済産業大臣の政治団体が7日早朝、東京都内のホテルで政治資金パーティー「梶山ひろし政経フォーラム」を開催したことが分かった。東京都に、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が適用されている最中でのカネ集め。東京五輪を強行する政権の姿勢に厳しい視線が注がれる中、国民感覚とズレた現職閣僚の暴挙に批判の声が上がりそうだ。
政治資金パーティーを主催したは、梶山氏の資金管理団体「益習会」。7日朝から都内千代田区のホテルニューオータニで開かれた朝食会「梶山ひろし政経フォーラム」には、経産省が所管する電力業界などから参加者が集まった。(*下の写真参照)
都内の感染者は6日も593人と高い水準が続いており、政府は感染が再拡大している東京や埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に、11日までだったまん延防止措置の期限を延長する調整に入ったばかり。東京都内では、不要不急の外出・移動の自粛、飲食店の時短、混雑している場所や時間を避ける、飲食店等で飲酒する場合は同一グループ2人以内で90分以内といった行動制限が求められており、高級ホテルで優雅に朝食会など考えられない状況だ。新型コロナの影響で経営が傾いた多くの個人商店、中小・零細企業を助けなければならない経済産業相の大臣が、この時期に「人とカネ」を集める神経は理解できない。
梶山氏側に話を聞くため議員会館の事務所に連絡したが、電話に出た女性は「留守番の者で何も分からない」。茨城県常陸太田市の地元事務所は、朝食会の開催を認めたものの「詳しいことは議員会館の方に聞いて下さい」だった。