日本維新の会のおかしな「規約」|代表選は大阪偏重

大阪市長である松井一郎代表の続投か、新しい代表選出かで揺れていた日本維新の会が28日、大阪市内のホテルで臨時党大会を開催し、代表選についての賛否を募った結果、松井氏の続投支持という形で決着した。

日本維新の会の規約は、国政選挙や統一地方選挙などの大型選挙ごとに代表を見直すことを定めており、松井氏の任期が来年1月に迫る中、代表選の行方に注目が集まっていた。その日本維新の会の「規約」には、他に例のない大阪偏重の条項がある。

◇  ◇  ◇

10月の総選挙で41人もの当選者を出した際、松井氏は「代表選挙をやってほしい」と述べ身を引く姿勢をみせていたが、後継の「本命」でとみられる副代表で大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事は「松井氏に継続して代表をやってほしい。だが松井氏も頑固なので難しい。ただ自分が日本維新の会代表選挙には出ません。私も頑固なので」と話し、次期代表の座は混とんとしていた。

混沌といっても、代表候補は「大阪維新」の意に沿う人間に限られる。大阪以外から選出されている日本維新の会の国会議員が、こう解説する。
「まあ、代表選といっても大阪組しか立候補できないんですがね。日本維新の会には、他の党にはない変わった規約の条項がありますから、大阪以外の人が簡単に代表選挙に出馬することはできません」

規約の問題の項目というのが『立候補にあたっては、第23条で定める地域政党の推薦を要するものとする。なお、地域政党の推薦が複数となることを妨げるものではない』という一文だ。つまり、日本維新の会の代表選挙に出馬しようとすれば、大阪維新の会の推薦がなければ立候補できない仕組みなのだ。(下が日本維新の会の規約。赤いアンダーラインはハンター編集部)

地域政党が、国政政党の代表選挙にかかわり、しかも推薦が必要という摩訶不思議。さすがに臨時党大会では、代表選挙を実施するか否かの採決前の議案で問題の「推薦」条項は改正された。しかし、副代表についての『少なくとも1名の副代表を、大阪維新の会の中から選任するもの』という条項は残っており、さらには『常任役員会は、常任役員と非常任役員で構成し、常任役員は、代表、代表代行、副代表、幹事長(中略)大阪府議会議員団の長、大阪市会議員団の長、堺市議会議員団の長及び大阪府内市町村議会議員・首長団の長の職にある者』といわば「大阪が一番や!」という条項もそのままとなっている。

その点について、ずばり語っているのが維新を全国区に押し上げた橋下徹元大阪市長だ。11月21日から22日にかけて、橋下氏はツイートを連発していた。

“大阪維新の感覚を維新国会議員団に注入しないと。笹川さん(維新所属の大阪府議)世代が維新の中核。維新の先輩として維新国会議員団を指導してください!”

維新国会議員団が大阪維新の下部組織であることが崩れていないか?国会議員は赤絨毯を踏んで勘違いしてきたのでは?僕が代表の時は大阪維新が維新国会議員団の上部・指導団体であることは当然のことだった。国会議員は上部団体に行きたいなら国会議員を辞めて大阪の地方議員になれ!”

“維新国会議員団の中に大阪維新の会の価値観の優位性に疑問を持っている国会議員がいるようなので、大阪維新はこのような国会議員をしっかり指導して欲しい。大阪維新の価値観や実績が維新国会議員団より上回るのは当たり前そこに疑問を持つなら維新を辞めるべき”――「大阪が一番や」が持論なのは分かるが、ここまで激しいと他県の人は引いてしまうだろう。

前出の国会議員はこう嘆く。
「橋下さんは『代表選挙はすべきである』という内容をツイートしていた。だが、大阪維新の人間が他県の国会議員よりも上と断定するツイートを連発したことで、『松井市長か吉村知事に代表をやってほしいんだろうな』と感じました。もし代表選挙をやるべきと意思表示したら、松井代表や橋下さんにケンカを売っているとみられてしまいますよね」

国政政党も地方政党も上下はない、フラットな組織と提唱してきたのは維新ではなかったか。

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