12日に投開票される鹿児島県知事選挙の候補者アンケートに答えた三反園訓知事が、新型コロナウイルスに感染した患者を収容する病床数やPCR検査の件数を偽って回答した疑いが出ている問題で、知事の公式フェイスブックにアンケートの内容とは全く違う数字が投稿されていたことが分かった。投稿したのは、知事本人である。
■候補者アンケートでは病床数「253」、PCR検査件数「279」
下は、地元紙「南日本新聞」4日朝刊の候補者アンケートに掲載されたで新型コロナに関する三反園氏の回答。病床は「253床」、PCR検査は「279人分」と明記されていた。
今月に入って県内一の繁華街・天文館にあるニューハーフバー「NEWおだまLee男爵」から広がった新型コロナの感染者は、1日から5日までの合計で87人。「253床」あれば全員が入院できるはずだがったが、実際には「待機」の患者がいたため県の担当課に取材したところ、病床はまったく足りておらず、PCR検査も一日に147件しか実施できないという現状であることが分かっていた(6日既報)。
■知事公式FBでは病床数「80」、検査件数「147」
一方、三反園知事は4日、県知事の公式フェイスブックに投稿。その中で、「入院可能な病床を80床確保し、PCR検査を147人まで行える体制を確保しています」と明記していた。(*下の画像参照)
県内一の部数を誇る南日本新聞の候補者アンケートは、多くの県民が読んでおり、「253床」と「279人分」が認知された形。しかし知事は、自らその数字を否定する内容のフェイスブック投稿を行っており、自分で自分のウソを暴いてしまった格好となっている。
選挙のためなら平気で嘘をつくのが三反園流。多くの県民の脳裏に、4年前に「脱原発」を掲げて初当選した知事の姿が蘇っているに違いない。