鹿児島県警の捜査情報が大量に漏洩した問題で、複数回にわたってハンターが入手した「告訴・告発事件処理簿一覧表」(以下、「一覧表」)を改めて精査した結果、流出した個人や法人、団体の情報が、前回報じた件数を大きく上回ることが明らかとなった。
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一覧表に記載されているのは、民間関係者の生年月日、告訴もしくは告発事案の概要、捜査状況など。前稿配信時の流出情報は、警察官を含め延べ350件を超える個人及び法人名だった(既報)。その後にハンターが入手した一覧表の情報を加えて精査したところ、流出した情報は延べ458件。大幅に増えている。
鹿児島県警は今月18日、これまで認めていた4件の事案の他に、新たに流出した告訴・告発事件処理簿一覧表があることを発表。50人態勢で調査するとしていた。
先週、県警が「調査の一環」(県警の担当者)としてハンターの記者に面会を申し入れてきたため、26日に時間を空けて会う約束を交わしていたが、県警側は25日になって多忙を理由に一方的にキャンセル。ハンターの協力申し入れを拒絶した時同様、相変わらずの不誠実な対応をみせている。迷走しているということだ。
繰り返し述べるが、県警がまず着手すべきは、情報漏洩の発端となった強制性交事件の捜査が適正だったか否かの検証。不当捜査を主導したとみられる井上昌一刑事部長は3月で退任するというが、それで幕引きというわけにはいかない。