愛媛県議会第100代議長、岡田志朗県議のパワハラ、セクハラに起因する裁判沙汰はこれまでハンターで既報の通り。昨年11月24日、松山地裁で公判があり、証人として出廷するのかどうかが注目されていた岡田県議は現れなかった。被告の岡田県議は、“自ら法廷で証言したい”と証人申請していたが、土壇場でキャンセルしたという。今後の裁判の行方は……。

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岡田県議は、ガン治療のため秋の県議会をすべて欠席。同様の理由で裁判での証言も拒んだ。しかし、岡田県議のガン治療に疑問が浮上、本サイトでは「物証」を示して追及していた（既報）。

岡田県議のSNSには、昨年７月８日に増上寺で行われた安倍晋三元首相の一周忌法要に訪れたという写真とコメントがアップされており、８月13日にも《晩の８時からは、久しぶりの開催となった『いかざき花火大会』を満喫しました。やっぱり、五十崎の夏は「最高です」》と地元の花火大会を見物に行った様子を写真付きで投稿していた。

11月24日の法廷。岡田県議は姿を見せない代わりに、ハンターで指摘したSNSへの投稿について反論を展開したという。「岡田県議は、７月８日、東京の増上寺で開催された安倍晋三元首相の一周忌法要に行った事実を認めています。なんでも、岡田県議は東京にマンションを所有し、そこから増上寺が至近距離だったからだと反論しています。いかざき花火大会も自宅から至近距離だったから行った。地元の若者を励ます意味もあったとのことです。医師から適度な歩行運動は禁止されていなかったと反論しています」と原告女性Aさんの関係者は話す。

つまりハンターで追及した事実関係だけは、すべて認めているのである。

同県議は６月24日、愛媛県内子町のゴルフ場で18ホール、プレーをしているところも確認されている。ゴルフで18ホール回ることは、かなりの負荷がかかる。適度な歩行とは言い難い。増上寺の長い石段から撮影したテントの画像も投稿されていた。

県議は、出廷に耐えることができる体力があったことを自分のSNSで「証明」していたのだ。しかし、ハンターの報道後、なぜか岡田県議のSNS投稿は見れなくなっていた。公開を制限したのか、あるいは投稿を削除したのか？

Aさん側は岡田県議が裁判所に来なかったことについて、民事訴訟法208条で定められる「当事者が正当な理由なく出頭や宣誓・陳述を拒否したときに、裁判所は尋問事項に関する相手方の主張を真実と認めることができる」を採用すべきだと主張している。

つまり、岡田県議が出廷しなかったことに正当な理由はないので、Aさんの主張を認めるべきという意味だ。議長経験者であり、今も公職の立場にある岡田県議の「出廷拒否」は、「敵前逃亡」と言われても致し方あるまい。

裁判所から愛媛県議会までは徒歩で１～２分程度。意図的な出廷拒否なら、まさに司法制度を愚弄する愚行と言っても過言ではない。だが岡田県議は、出廷しなかったことについて「不誠実と批判されるのはおかしい」という趣旨の反論をしているという。訴えられている内容が、パワハラやセクハラであるにもかかわらずだ。ある自民党の関係者が、苦々しげにこう話している。
「岡田さんは自民党の県議団では重鎮クラス。しかし、今回の訴訟対応については看過できないとの声が自民党の中でも聞かれます。『今年春の統一地方選に出馬させたことが失敗』という議員もいます。というのも、Aさんと半同棲のような時もあり、事実関係が真っ白ではなく、グレー以上のものがあるからです。岡田県議に対する辞職勧告決議という話まで浮上していて、自民党としても頭が痛いところ。ガン治療という理由はあったにしろ、昨年秋の県議会にも１度も出席していない。Aさん側の訴えを聞く限り、県民目線からはまさに女性の敵。自民党はそういう政党とが思われてしまう。岡田県議は、早く自分の進退を決めてほしい」

判決は来月２日、松山地裁で言い渡される予定だ。