注目集める三浦瑠麗氏の夫と大樹総研・矢島氏の関係 

テレビコメンテーターとして知られる国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫、三浦清志氏が経営する投資会社「トライベイキャピタル」に東京地検特捜部の家宅捜索が入った(既報1)。

ハンターはこれまで、清志氏が手掛けている太陽光発電事業への投資について何度も問題点を報じてきたが、ここに来てようやく捜査のメスが入った形だ。

◇   ◇   ◇

トライベイキャピタルが兵庫県福崎町に計画している太陽光発電システム建設に、「マーキス」(税所篤代表:東京都千代田区)及び関連会社の「META Capital」(同:東京都港区)が10億円を投資。一部は税所氏側に手数料などとして還流されるなど複雑な動きがみられるが、約7億円はトライベイキャピタルが受領したまま計画は進んでいない。その7億円が「詐欺」か「業務上横領」なのかについて、特捜部が捜査を進めている模様だ。

民事訴訟の資料から時系列で追ってみると、清志氏がSPC(特定目的会社)「STC3合同会社」を立ち上げ福崎町の土地や事業権利を所有する京都市のX社と譲渡の契約を結んだのは2018年7月のこと。清志氏が、「兵庫福崎プロジェクト:開発融資について」と題する書面で税所氏に打診をしたのは2019年1月だ。同年6月に出資が決まり、「兵庫県福崎太陽光発電プロジェクトに関する売買及び開発契約書」が交わされている。

だが、この時点で、清志氏は福崎町の住民から近隣住民の同意がとれるかどうかでX社と意見が対立。2019年12月にX社が福崎町に所有していた土地の一部を売却する動きを見せたので、清志氏は京都地裁に民事提訴していた。

入手したトライベイキャピタルの法人登記簿によれば、2019年1月に本社を虎ノ門から永田町にある衆議院第1議員会館の真後ろにある高級オフィスビルに移転させている。そこには瑠麗氏の「山猫総合研究所」も同居しており、清志氏が同社の役員となっていた時代もある。トライベイキャピタルの関係がこう明かす。
「トライベイキャピタルのカネに関してはすべて清志氏一人でやっていました。経理事務のスタッフはいますが、清志氏に言われたことをやるのが仕事です。カネの流れや、山猫総合研究所との関係もまったくわかりません。ただ、マーキスから10億円の投資を得てから羽振りがよくなったのは事実。実際、福崎町の事業はとん挫状態でカネの使いようがありません。トライベイキャピタルには常時、出勤するようなスタッフはコロナ前でも10人もいませんでしたけど、オフィスはことのほか豪華です。それに、六本木ヒルズの自宅も引っ越している」

そこで、清志氏や瑠麗氏が関係する法人について調べてみると、六本木ヒルズの自宅が22階の部屋から36階に移転していることが登記簿で確認できた。日本で最も有名なビルに数えられる六本木ヒルズを住まいにするには多額のカネが必要なはずだ。さらにタワマンの22階から36階に移転となれば、家賃も上がったとみられている。

六本木ヒルズの「空室情報」のホームページには35階、約164㎡・2LDKの部屋が月額160万円あまりとなっている。税所氏側から得たカネが、福崎町の投資には使われず、清志氏と瑠麗氏の個人的な支払いや、トライベイキャピタルのために支出されていたとなれば、詐欺や業務上横領に発展する可能性がある。「瑠麗氏もターゲットになりかねない」という関係者の声もある。

だが、永田町では「特捜部が乗り出して、そんな程度ではすまないだろう」との見立ても聞こえてくる。これまでハンターで報じてきたのが民間コンサル「大樹総研」と政治家を巡る闇。すでに、大樹総研には特捜部が家宅捜索に入っており、関係者は固唾を呑んで見守る状況だ(既報2)。)太陽光発電などの再生可能エネルギー投資事業は、清志氏と大樹総研のボスである矢島義也氏のどちらにもつながるもの。それを明確に示しているのが「STC Portfolio1合同会社」の存在だ。

法人登記簿によれば『再生可能エネルギー電気の売却のための発電事業』などを手掛けるこの会社。2017年10月に設立したのは清志氏で、2018年にJCサービスの中久保正巳氏に職務執行者が移っていた。JCサービスと大樹総研の密接な関係、政界との疑惑についても本サイトで報じてきたところだ(既報3)。

JCサービスを巡っては、2017年に傘下のJC証券から細野豪志元環境相に5,000万円を貸し付けたことが判明。この時も特捜部が捜索に入っていたという。

「JCサービスには大樹総研から役員が入り、太陽光発電事業などについて、5億円とも7億円ともいわれるコンサルタント料が動いていた」(大樹総研の関係者)といい、その後ろには、矢島氏の影が見え隠れする。今回の家宅捜索で、JCサービスの中久保氏、大樹の矢島氏、三浦清志氏の3人に、特捜部が強制捜査をしたことになる。

その3人の中で、政界に最も影響力を有しているのは「フィクサー」とされる矢島氏であることは疑う余地がない。ただ、清志氏が「箔付け」に使ってきた瑠麗氏の力も、あなどれないものがあった。

矢島氏と瑠麗氏のにつながる政治家といえば、細野氏のような「小物」ではなく、菅義偉元首相であり二階俊博元幹事長。政界の大物なのだ。ある関係者が言う。
「特捜部は表の瑠麗氏と裏の矢島氏などを一網打尽にしようと狙いを定めているのではないか。さらに、菅氏や二階氏に捜査の手が伸びるということになれば、大ごとになる」

 

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