ウソ、隠蔽、でっち上げが常態化|永原譲二大任町長の悪行三昧

新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、政治家や役人が会食や宴会をひらいては批判を受けるという状況が続いてきた。自民党では、緊急事態宣言中の深夜に銀座で飲食していたことがバレた3人の議員が離党。将来を嘱望されていた公明党の衆院議員も銀座での遊興が発覚し、議員辞職に追い込まれている。コロナを所管する厚生労働省の官僚23人による銀座での宴会、10人を超える国税庁職員の会食も記憶に新しい。

4人以上の会食禁止、食事中もマスク着用、県境を越える移動や不要不急の外出の自粛、酒類の提供禁止――。昨年来、国民は大きな負担と犠牲を強いられてきた。それを求めたのは国であり、地方自治体だ。しかし、重い責任を負う自治体の首長でありながら、密室で賭け麻雀にうつつを抜かし、40人以上の人間を集めてピンク宴会まで開いていたというとんでもない人物がいる。ハンターが、今年6月から不正な行政運営を追及してきた福岡県大任町の永原譲二町長である。

■コロナ対策、呼びかけた本人が・・・

永原氏は68歳。福岡県田川郡大任町の町長として、今年3月に5期目を迎えた県の有力者だ。福岡県町村会の会長で、全国町村会の副会長という要職も兼ねる。昨年4月には、当時の小川洋福岡県知事や政令市の市長らと、県のインターネット番組『福岡県庁からのお知らせ』で「力を合わせて、コロナに打ち勝っていきましょ う!」(http://webtv.pref.fukuoka.lg.jp/ja/movies/detail/3961)と題する6首長による共同メッセージに登場し、次のようにコメントを発していた。

 県町村会会長として県民にコロナ対策を呼びかけた永原氏が今年の正月、別荘に6人もの人を集めて賭け麻雀。そのあげく、何人もの感染者を出していた。

さらに3月の町長選挙で5選を果たした1か月後の4月24日には、感染拡大が続く中、熊本県菊池市の旅館に自身の支持者ら25人を集め、性的サービスが売りの「ピンクコンパニオン」15人と合わせ40人以上の集団で選挙の慰労会を行っていたことが明らかとなっている。いわゆる「事後買収」とみられるが、県民にコロナ対策を呼びかけた本人が、それを気にも留めないハレンチな行動に走っていたというのだから開いた口が塞がらない。

■公共事業の闇

「狂気の町政」が、町の未来を閉ざそうとしていることに、町民も声を上げるべきだ。これまで報じてきた通り、同町は法律の定めを無視して町発注工事の入札結果を非公表にし、工事関連文書の開示請求には不必要な黒塗りで隠蔽を図ってきた。

人口わずか5,000人の町が、2017年(平成29年)から今年までに発注した契約金額5,000万円以上の公共工事は4件。事業費の合計は337億3,010万円に上る。同規模の自治体なら腰を抜かしそうな巨額な事業費を、大任町は単独で費消しているというわけだ。

 こうした巨大利権を巡って、様々な噂が流れたことをきっかけに、ハンターが同町と田川市にそれぞれ数件の情報公開請求をかけたのが6月14日。驚いたことに、その翌日には国会関係者から連絡が入り、記者に開示請求の内容を示した上で、「なかったことにしてもらいたい」と、請求取り下げを求めてきていた。守秘義務違反が行われた証拠である。

結局、まともな情報公開は一度も実施されず、他の自治体が当たり前に開示してくる入札や施工体系についての文書は、《公にすると、人の生命、健康、生活、財産または社会的な地位の保護、犯罪の予防、犯罪の捜査その他公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすおそれがある》という合理性のない理由で、すべてが隠蔽される状況となっている。

止まぬハンターの追及に業を煮やした町長が次にやったのが、町外からの開示請求をシャットアウトするための大任町情報公開条例の改悪。議会最終日の9月3日に条例改悪を議会に諮り、請求権者を「何人も」から「町の区域内に住所を有する者(請求日から起案して1年以上住所を有する者に限る)」に変更してしまった。大任町には、間違いなく公共事業の闇が横たわっている。

■町民襲撃の真相

次から次に暴かれる永原氏の悪行――。あまりの酷さに立ち上がった町内の若者たちが、町政刷新を目指してビラまきをしていたところに、特殊警棒を振りかざして襲撃をかけたのは、なんと永原氏本人だった。襲撃前後の状況は10日の配信記事(【速報】永原譲二大任町長が特殊警棒所持して町民襲撃|町政批判に逆ギレ)で報じた通りだ。

自身のコロナ感染を「嘘だ」と断じたものの、その強弁こそが嘘だったことは明らか。賭け麻雀についても「答える必要がない」などと強がっていたが、複数の関係者の証言などから真実だったことが証明されている。

襲撃事件についての主張もお粗末過ぎる。“役場の職員がビラまきをしているというので駆け付けたところ、自分に向かってきたため騒ぎになった”という話を広めようとしているが、実はこれも真っ赤なウソ。底の浅いでっち上げである。

現場にいた若者たちの話はまったく違っており、暴力団幹部の別荘を買い取った町長の息子がビラまき中の若者を捕まえたところに、人数を引き連れた永原氏がやってきて、いきなり特殊警棒を振って伸ばし、襲いかかろうとして息子に止められたというのが真相だ。捕まえられた若者が、たまたま役場の職員だったというだけ。その後、「殺すぞ」などと喚きたてる町長の姿がハッキリと動画に残っており、お粗末な言い訳は通用しそうにない。そもそも、役場の職員と話すのに特殊警棒など必要ないだろう。

改めて述べるまでもないが、賭け麻雀も、選挙の事後買収も、特殊警棒を振るっての恫喝も犯罪行為。つまり永原氏は、裁かれる可能性があるということだ。ただし、ハンターの追及は、これからが本番となる。

 

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