二場公人田川市長とマル暴密接交際者・永原譲二大任町長の深い関係

今年7月、田川郡内にある8市町村で構成する「田川郡東部環境衛生施設組合」(組合長:永原譲二大任町長。田川市、大任町、川崎町、添田町、赤村、糸田町、福智町、香春町で構成)の市町村長8人と2人の議員が連名で、4月26日に田川市内で開かれた地方自治に関する勉強会の内容に言いがかりをつけ、主催した3人の議員に対し謝罪と質問への回答を求める文書を発出した(*下が問題の文書)。

情報公開の重要性を議論する勉強会の内容をろくに確認もせず、名称さえ出ていなかった「田川郡東部環境衛生施設組合」の事業を批判したとする酷いでっち上げ。さらには、普通の大人ならあり得ない、でたらめな日本語――。最後は、謝罪や回答がなければ「さもなくば、この事業が遂行できなくなる恐れがあります」、「期日までに回答が無い場合は、事業が遂行できなくなる恐れがあります」という立派な『脅迫文書』だった。まるでチンピラの言いがかりである。

なぜ、こうした小学生でも書かないような幼稚な文章が「公文書」として作成され、立派な政治家であるはずの首長たちが印鑑をついたのか――?理由は一つしかない。

■広域に及ぶ及ぶ永原譲二大任町長の「暴力支配」

下は、本サイトが独自に入手し、配信記事の中で紹介してきた写真だ。2000年(平成12年)の秋頃、田川郡内のゴルフ場で行われた指定暴力団「太州会」のゴルフコンペで、大馬雷太郎三代目会長と始球式でクラブを振っていたのは、田川郡東部環境衛生施設組合の組合長を務めている永原譲二大任町長だった。

つまり、永原町長は指定暴力団の「密接交際者」。太州会幹部から複数の不動産物件を購入していたことも分かっており、田川郡内の関係者の多くは、そのズブズブの関係を知っている。皆が異口同音に発するのは「怖い」「何をされるか分からない」といった言葉なのだ。『暴力支配』である。

だから郡内の首長たちは、前述のようなお粗末な脅迫文でも、仕方なくハンコを捺すというわけだ。しかも、田川郡の中心自治体である田川市の市長は、永原氏と切っても切れない「身内」だというのだから、たちが悪い。

■二場公人田川市長は永原町長の義弟

田川市の二場公人市長は、永原町長の夫人の弟。つまり永原氏の義弟にあたる。その二場市長は、1996年に永原氏が設立した建設資材の企業組合「九州環境企業組合」に出資し(100株とみられている)、そこで専務理事として働いていたことがある。

また、永原氏の娘婿が代表の有限会社「譲」の取締役であったことも分かっており、いずれも田川市のホームページにある二場市長のプロフィールに明記されている。

ちなみに、「有限会社 譲」の代表者が住んでいるのは、永原町長が2002年(平成14年)に暴力団組長から買い取った土地に建つ家。二場市長の背後にも、「太州会」の影がちらついており、周辺自治体の首長や議員は、そうした黒い関係を恐れているのが現状だ。永原氏の暴力支配は、周辺自治体にまで及んでいる。

永原氏と二場市長の結びつきの強さを物語る、別の事実もある。永原氏の長男が代表を務めているのが「株式会社 鷹羽建設」。田川郡内の大型公共工事に下請けとして頻繁に登場するのが同社なのだが、その鷹羽建設の監査役は、会社設立当時から二場市長の身内。鷹羽建設も前述の九州環境企業組合も、永原町長が大馬雷太郎太州会三代目会長を後ろ盾に、鉱害復旧事業を仕切るようになった頃に設立された組織だ。つまり二場氏は、暴力団とガッチリ手を組んだ永原氏とともに歩んできたと言っても過言ではない経歴の持ち主なのである。

余談ながら、二場市長の亡父である(永原町長の妻の父でもある)二場武氏は、筑豊のヤクザ組織「二場組」の初代組長で後に田川市議会議員になった人物。太州会の代紋は、太田州春初代会長の「州」と、二場家の「二」などが図案化されたものだという。

親の跡を継いだ形で政治の道に進んだ二場氏が市長を務める田川市の内情を調べてみると、建設工事はもとより福祉関係の事業にまで「鷹羽建設」の社長である永原氏の長男や、娘婿の「譲」の社長の関与が確認される。偶然なのか、あるいは仕組まれたものなのか――?答えとなる取材結果については、いずれ詳しく報じる予定だ。

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